北朝鮮兵士命がけの亡命~考えられる2つの理由とは?
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11/16(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
兵士から北の警備手薄箇所の情報を入手する絶好のチャンス
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター佐藤優(元外務省主任分析官・作家)
板門店で銃撃された脱北兵は20代の福士官
韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線、板門店(パンムンジョム)から、北朝鮮の若い兵士が、銃撃による負傷をしながらも、脱北に成功。韓国が彼を助けようと必死になっている、真の理由とは?
高嶋)板門店での脱北兵の事件ですが、兵士を生かそうとして、スゴい手術をしているそうですね。20代の副士官とのことですが、これはどう取っていますか?
佐藤)私は、2つの可能性があると見ています。1つは彼が刑事事件を起こした可能性。
2つ目は、軍内の何らかのトラブルに巻き込まれた可能性。たとえば、上官との関係で大喧嘩してしまった、とか。あるは上官の奥さんに手を出したとか……こういうような大きなトラブルに巻き込まれ、中にいるとほぼ100%殺されることになると考え、リスクを冒してでも、南に出ようとしたのだと思います。高嶋)はっきり自分に非のある何かを起こしてしまい、「これは、命がないぞ、逃げるしかない」と、逃げて来た?
佐藤)そういうことだと思います。政治亡命とか、そういう要素とは少し違うと思います。ただし、ここで、38度線、軍事境界線よりも南に出られてしまったということは、北朝鮮の国境警備が思ったよりスカスカ、ということなのです。板門店のような一番目立つところで、鉄壁防御をしておかないといけないのに、逃げ出されてしまった、ということは、つまり韓国からすれば「出てこられる」ということは、「入れることができる」わけです。
高嶋)そうか。逆も真。
佐藤)警備状況を見て。そうすると、「板門店以外の場所では、いま簡単に中に入れられる状況ではないか?」ということは、韓国としてはとても知りたい情報ですよね。
高嶋)警備も手薄になっている、と。脱北者を助ければどうやって向こうに入るのか、有力情報が入る、と。
佐藤)これは極めて重要な情報で、どんなことをしてでも欲しい情報なのです。
高嶋)なるほど。だから、この亡命で、若い兵士を何とか助け、その辺のことを口を割らせてから、その後なら亡くなっても……国家は冷たいですね。
佐藤)スゴくシビアですよ。これは情報戦の最前線に入った話ですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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