阪神・糸井 福本豊がタイコ判を押す来季の活躍。その理由とは?

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阪神・糸井 福本豊がタイコ判を押す来季の活躍。その理由とは?

プロ野球 セ・リーグCS1 阪神対DeNA 阪神・糸井嘉男 提供:産経新聞

阪神の大トリは、糸井でした。現状維持の年俸4億円プラス出来高でサイン。これで全選手の契約更改が終了しています。

「来年は、スーパーな糸井で行きたいと思います。応援よろしくお願いします」

とあいさつ。いつもながら、ユニークな超人は、タイガースの顔です。

今季の成績は、打率2割9分0厘、17本塁打、62打点でした。開幕前、右肩を痛め、シーズン中も左太もも、左わき腹を痛めた影響で、打率3割をキープできなかったことを猛省。

「納得できる数字がひとつもない。おれ、なにしてんねん」

と首をひねっています。そうは言っても、金本監督からの信頼は絶大で、来季の開幕戦は、伝統の巨人戦となったことを受け、

「3月30日、糸井と鳥谷、福留はレギュラー」

と早くも、公言。

一方で、改めて糸井の底力を知ったのが、36歳でリーグ4位タイの21盗塁をマークしたことです。オリックス時代の16年は53盗塁でタイトルを獲得。走塁へ目覚めたのは、あの福本豊さんから、指導を受けたことが大きい。糸井の身体能力に驚き、早くも、18年について、

「ケガさえしなければ、盗塁王を獲れる」

とタイコ判を押しているそうです。それも、

「オフでもあの体。すごい。首位打者、ゴールデングラブ、ベストナインも獲れる。今年は、移籍したばかりで、阪神タイガースという重圧があった」

とまで言っています。

また、糸井の勘も見逃せない。移籍当初、17年の目標を質問され、「お立ち台へ、7回立つ」。実際は、6回でしたが、誤差は1回です。で、それを忘れていなかっただけに、「18年は、必ず7回を」。ここ一番の強さを発揮する意気込みの表れでしょう。

これほどの男気をみせるのは、金本監督への恩返し。オリックスからFA宣言した後のラブコールもすごかった。そして、シーズン中にこんなことも。

「故障をしても試合に出ようと思っていた。監督は現役時代、骨折をしても、試合へ出続けたから。痛くても、出られます、といいに行った」

と明かしています。が、金本監督は、

「しっかり治せ。2軍でちゃんとやってこい」

と無理をさせなかった。気配りが痛いほどわかる。ますます、監督を好きになったそうです。

オフになり、

「来年は、絶対に優勝」

と糸井は繰り返しています。心酔してやまない金本監督は、37歳でキャリアハイの成績を残して、阪神を優勝へ導いた。糸井も18年7月には37歳。鉄人を胴上げよるために、超人伝説をつくるシーズンでしょう。

フロントからの受けもいい。前年の4位から2位へ躍進したのは、糸井効果と高い評価を受けています。優勝のためのキーポイントは、

「広島戦。今年も、広島戦で取りこぼしがなければ、あれほどの独走を許さなかった」

と振り返っていました。

「走れる3番がいて、優勝をしたい」

と、今オフ、金本監督は担当記者へ漏らしている。

12月15日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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