元側近・若狭氏が明かす衆議院選での小池都知事の真意
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12/26(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
小池都知事が出馬する可能性はあったのか?
7:02~高嶋ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター若狭勝(前衆議院議員)
第2次安倍内閣発足5年 自民党内の支持はどんなものだったのか?
第2次安倍内閣が発足して今日で5年になるが、今年の都議会議員選挙では都民ファーストの会に大敗するなど支持率が著しく変化した。自民党内での安倍内閣に対する支持率、また小池都知事は衆議院議員選挙に出馬するつもりは本当になかったのだろうか、側近であった若狭氏に訊く。
高嶋)今日で安倍政権が発足して5年になります。在職日数が2,193日で、今までの組閣回数などと比べても伊藤博文か吉田茂かなんていうすごいことになっています。政界でいわゆる検事の目もずっと残っていたと思いますが、安倍さんを観察していてどんな人に見えましたか?
若狭)結果としてこれだけ長く続いてきているというのは、自民党内においての支持率があることは確かなのですが、一方で強いからこそ、皆から支持を受けているからこそ、自分も支持しなければいけないのかなと言う自民党の議員も中にはいるのです。
いわゆる昔の“美人投票”みたいなものなのです。だからこのままでいくと、どこかしらで躓いてしまうところが無きにしも非ずなのかなという目で見ています。高嶋)小池さんが都議選で圧勝して自民党に黄色信号というよりも赤信号が灯りましたよね。その勢いで行きそうでご存知のような結果になったのですけど、あの頃の自民党は相当中では揺れていたのではないですか?
若狭)私の聞いたところによると、ある一時期は「これはけっこうやばい」と。政権交代が実際にできるかどうかは別として、自民党は相当大敗するという空気が漂っていたことは確かです。そんな中で結果として自民党が勝ったということですから、安倍さんの運とか読みというのが素晴らしいというのは確かだと思います。
衆議院選では大敗した希望の党 小池都知事の“ワンフレーズ”の弱点
高嶋)若狭さんはどの辺まで勝算アリと踏んでいましたか?
若狭)9月25日に小池さんが「自分が希望の党を立ち上げて代表になる」と記者会見で言った。そのときはけっこう支持率が高かったのです。
高嶋)「リセットして私がやる」と言いましたよね。
若狭)あの「リセット」という言葉も本当は言葉が足りずに、いかにも「若狭・細野を弾き飛ばして」という風に聞こえるのですよね。
高嶋)私にもそう感じられました。
若狭)あのときは「若狭・細野の2人で共同代表という枠組みをリセットする」という意味合いだったのですよね。だから弾き飛ばすという感じでは無いのですが、皆さんには「若狭と細野はもう駄目だから」という風に受け止められてしまった感じがあります。
今回私が非常に学んだのは、小池さんはこれまでワンフレーズ的な言葉で支持率を高めてきたところがあるのですが、この言葉というのは一歩違う風が吹き出すと同じワンフレーズであっても今度は悪い方に受け止められてしまう。これはとても学びましたね。小池都知事が出馬する可能性は本当に無かったのか?
高嶋)今年の最大の謎なのですが、小池さんは希望の党を率いてあれだけの候補者を立てて、やる気だったのではないですか? 情勢が悪くなったから仕方無く知事に戻ったのではないかと思っている人もいっぱいいますけど。
若狭)私は小池さんが今回の衆議院選挙に出馬する可能性というのは、当初から最後まで無いとずっと思っていました。
高嶋)じゃあ勝ってしまったら首相指名を誰にするつもりだったのですか?
若狭)そこをだいぶ突っ込まれたのですが、選挙結果を踏まえて、どのくらい勝つのかということによって決めようと思っていたのは確かだと思います。
高嶋)ご自身が出る気は本当に無かったということですか?
若狭)無かったですね。まず自分が出るということになると都知事選が始まるわけですけど、都知事の立候補者がこの短い期間で小池さんの考え方をきちんと踏襲して都民ファーストの会の議員を束ねるくらいの、しかもメジャーな人でないと中々候補者が見つからないのですよね。
高嶋)分かりますけど、けっこう当たり前に放り出して平気な人だという風には思いませんでしたか?
若狭)最後の最後のところはやはり、都政を投げ出すわけにはいかないという責任感が強いところはありましたね。
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