安倍首相が東欧6か国歴訪~気になる中国と各国との関係とは?
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1/12(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
30社の関係者を同行
7:02~ニュースガツンと言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(元外交官・キャノングローバル戦略研究所主幹)
安倍総理が東欧6か国歴訪へ
高嶋)安倍総理が今日から6日間の日程で、バルト3国とそれから、ブルガリア、セルビア、ルーマニア、合計6か国歴訪ですが、驚いたのは、日本の首相による訪問はいずれも初めてだそうです。
宮家)そうなんですよね。毎年総理を変えてるときは、定食を食べるしかないのですよ。こんなアラカルト、しかもグルメチックなアラカルトですよこれ。相当の通じゃないと、関心持たない地域、こういう国にやっと総理が行ってくれるんだなっていうのはありがたいことだなと思います。
高嶋)私なんかはよくわからなくて、エストニアというと、大関把瑠都とか思い出します。それからリトアニアというと、ユダヤ人にピザを発行した杉原千畝。こんなところを思い出します。これ、去年、エストニアとかルーマニアの方いらっしゃいましたよね。
宮家)たまたまですけどね。エストニアはソ連時代からロシアにもの凄くいじめられてきて、ようやく独立化したらサイバー攻撃受けちゃって、それでITがある意味では発達したわけですよ。それからルーマニアなんかもそうですよね、もともと東欧の国だったのだけれども、ソ連とは一味違う。そしてカトリックで宗教も違う。行ってみて一番驚いたのは、けっこう中国が頑張って入ってきているわけです。
高嶋)こういう国にも?
宮家)ええ。もちろんビジネスでも入ってくるし、それから場合によっては、この6か国ではないけれども、ハンガリーなんかも、かなり中国に優しいことを言いだすようなことがあって、南シナ海の問題についても、日本から言えばヨーロッパには皆、反対してもらいたいわけですよ。だけど、「いや、そうでもないんじゃないの」と言う人たちがいるわけで、それは中国の働きかけがちゃんと功を奏しているのですよ。ですから、ちゃんと総理が行かなきゃいけないのです。
すでに関係を築いている中国とのバランスを取る
高嶋)総理が今度は30社の関係者を同行するということです。楽天の三木谷浩史さんなんかも入っているのですよね。
宮家)良いと思いますよ。
高嶋)これはそういう中国情報とかいろいろ入っていて、押さえとかなきゃマズいぞというような、そういうこともあるわけですね。
宮家)それ以外にも、EUと関係を良くしていく中では、大国だけじゃなくて小さな国との関係をビジネスにつなげていかなくてはいけない。この6か国のうち5か国はEUでありNATOですから。関係を強化していくことによって中国とのバランスを取る。別に競争しているわけじゃないけれども。
高嶋)EUに入っている国はもちろん、通行自由ですよね?
宮家)自由です。
高嶋)けっこう発展しているんですかね?
宮家)なかなかレベル高いですよ。
高嶋)観光客が増えているらしいですね。
宮家)日本の観光客は増えています。でも中国の観光客も多かったですけどね。そこで対抗してもしょうがないんだけれど。
高嶋)なかなかねえ、どの辺にあるのかと言われても検討がつかないような国ばっかりでね。
宮家)是非、皆さん、総理がどこに行くか地図をよく見てもらって、こういう国もあるんだということを理解してもらうのが一番良いと思います。
高嶋)つまらないこと聞いて悪いんですけど、これいちいち国で言葉違うんですか?
宮家)違うんですよね。だって、EU25ヶ国だか26ヶ国あって、25ヶ国くらい違うんですよ。フランス語が何ヶ国で喋られるとか、そんな話ですからね。まあちょっとね、手間暇かかりますよね。EUは。
高嶋)そうですね1国で3ヶ国語しゃべるとか、ドイツとかはありますもんね。
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