男子ハーフパイプ・平野 「取りだめしてある大技」とは? 

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平野 歩夢 ハーフパイプ

男子ハーフパイプの予選を突破し、笑顔を見せる平野歩夢=2018年2月13日平昌(共同) 写真提供:共同通信社

冬季オリンピックの種目の中で、比較的歴史が新しいのが「スノーボード」。出ている選手も若い世代が多く、実に「今どき」というか、年配の方から見ると、「本当にオリンピック選手?」と言いたくなってしまう選手も中にはいます。
前回のソチオリンピックのとき、「この選手、なんだかチャラチャラしてるなあ」と思った選手がいました。スノーボード・男子ハーフパイプの、平野歩夢選手です。

新潟県村上市の出身で、1998年生まれの19歳。現在日本大学の1年生ですが、ソチのときはまだ15歳でした。しかし外見とは裏腹に、いざ競技になるとしっかり実力を発揮します。

普段から国際大会で海外の強豪選手たちと戦っているので、オリンピックでも全然物怖じしません。ソチの時は、初の大舞台にもかかわらず、平野選手は銀メダルを獲得。冬季オリンピックで、日本人選手・史上最年少の15歳と74日でメダリストになったのです。

さて、あれから4年、平野選手は今回、有力な金メダル候補です。この4年間で、平野選手はいったいどんな成長を遂げてきたのか?

平昌初登場となる、昨日の男子ハーフパイプ予選。まだ予選ということで、とっておきの4回転の大技・「ダブルコーク1440(フォーティーン・フォーティー)」はあえて封印。
それでも、1回目で87.50。2回目は、縦2回転、横3回転半の「フロントサイドダブルコーク1260(トゥエルブ・シックスティー)」を華麗に決めて、95.25の高得点をマーク。ソチで銅メダルを獲った平岡卓選手が敗退するなど、予選は厳しい戦いでしたが平野選手は3位で、決勝進出を決めました。

滑り終えて、平野選手は、

「予選なんで、通ればいいやと思っていた。まだ出してない技とか、いろいろ決勝に取りだめている」

と余裕シャクシャク。

そう、本気で滑るのは今日の決勝だと、平野選手は思っているのです。

決勝には12人が進出し、それぞれ3回滑って、ベストスコアの高い順で順位が決まります。予選1位通過は、アメリカのショーン・ホワイト選手。2位はオーストラリアの、スコッティ・ジェームズ選手。決勝はこの二人がライバルになりそうですが、向こうがどんな技を繰り出してこようがこっちはそれ以上のものを見せてやると、平野選手にはそんな不敵さすら感じます。

その「取りだめしてある技」とは、いったい何なのか? おそらく、直前の国際大会「Xゲームズ」で世界をアッと言わせたような大技を連続で披露してくれるのではないでしょうか。

2月14日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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