トランプ大統領の「TPP復帰検討」は信じていいのか?

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4月13日  FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①

トランプ大統領がTPP復帰を検討
7:00~ガチンコ ニュース UP!:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

政権幹部にTPP復帰を指示アメリカの新聞ウォール・ストリート・ジャーナルは12日トランプ大統領が議員らとの会合でTPP(環太平洋連携協定)の復帰を検討するよう政権の幹部に指示したと報じた。

飯田)どうしてこのタイミングですか?

宮家)この人ナルシストなんですよね。とにかく人に嫌われたくない。この間ロシアのある会議に出たら、中国の国防省が出てきて「中国はこれから自由貿易を守る」「それから保護主義に反対する」と言うのですよ。中国がそんなことできるわけないじゃないかと思うのですが、それくらいトランプさんのイメージがそういう風になっているわけですよね。
共和党の中にも当然のことながら自由貿易主義者はいるわけで。その人たちが入ってきてトランプ大統領の前でいろいろ言うわけですよ。そうするとトランプさんも嫌われたくないから、「それじゃあやりましょう、まかしとけ」と。「その代わり我々の条件でやるんだぞ」って。どこまで本気なのか具体的に動いてくれないと困ります。
日本はTPP11でもう始まっているのだし、何を今更言っているんだと言いたいところじゃないですか。
選挙公約だったとはいえTPPからの離脱は決して正しい判断ではないと思うので、反省しているのかと思ったけれど、していないのかなと思いますね。本当に復帰するなら譲歩して、元の12に直してくださいと頼んでこなきゃ信用しませんよ。

飯田)では、日本としては粛々と国会で。

宮家)TPP11としてまとまっているわけですから、直すべきものは直して、それでご承認を頂くということでしょう。

飯田)逆にそれがアメリカに対してのカードにもなるということですか?

宮家)それはわかる人にはわかるのですが、問題はトランプさんが何をやっているかと言えば、もう次の選挙のことしか考えていないわけですよ。中間選挙をやって、2020年に再選されるつもりでいるわけです。そうなると北朝鮮に対する態度から、明らかにアメリカの大統領は内向きになっていますよ。
ですからTPPの問題で復帰するなんて言ったら、「何言ってんだお前、最初にやめるって言ったじゃないか」という話になってしまうので、国内的な状況を見ながら彼はこれからもカードを切っていくと思います。

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