日大アメフト問題は6月1日解禁の就活に悪影響を及ぼす?
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「上原隆 はたらくラジオ」(6月3日放送)にて、日本大学のアメフト問題と就職活動の関係について、上原隆が解説した。
分厚い電話帳にはがきの山、公衆電話には行列ができる、ひと昔前の就活事情
上原:学生のみなさんにとっては、就職活動がこの6月1日から解禁になりました。ただ実はですね、すでに多くの企業がもう選考を行っていて、すでに内定が出ているというのが実情なのですけれども、この6月から選考が本格化する企業も多いです。就職活動といういうのは時代とともに移り変わりがありますが、いまラジオを聴いている方の中には、今の就職活動をご存知ない方も多いのではと思います。
上原:少し過去を振り返ってみると、僕が就職活動をした時期はもう結構前になりますが、昔は電話帳みたいな分厚い就職活動冊子が家にドサーっと送られてきて、その後ろに企業のはがきがたくさんついていたんですよね。そのはがきを一枚一枚切って、住所や名前を一枚一枚手書きで書いて送る、という、結構大変な作業でした。また企業との連絡というのも、学校の就職部の前の公衆電話にみんながずらりと並んで電話をするという。17時までに電話をしなきゃいけない!という時に行列ができていたりすると「やばい、間に合わない!」といら立ちがあったりと、実に非効率な就活を行っていました。
今の就活生が聴くと「何時代の話ですか!?」と言われてしまいそうですけれども、そんなに遠い昔の話ではないですね。一方今はですね、インターネットの普及によって企業の応募がエントリーから面接日の時間の設定まで全部WEB上のシステムで出来るようになっていて、そして企業さんによっては動画を使って働いている社員さんのメッセージや会社の様子をテレビの様な形で動画配信したり。とにかく情報がたくさん増えて便利になりました。
日大のアメフト部問題は、就職活動に悪影響を及ぼすのか?
上原:そんな中、今回日本大学のアメリカンフットボール部の危険タックル問題が連日メディアを賑わせておりますが、これについて「就活に悪影響が及ぶのではないか」という心配をあちらこちらで耳にします。
上原: 例えば、日大の学生から「日大生ということで就活が不利になるのではないか?」と相談をされたり、実際に面接で日大生ということで「いや~、日大はアメフトで大変だね!」と言われてモチベーションが下がった、という話を聞いたり。親御さんからも「子供が日大に通っているのですが就職は大丈夫でしょうか」という声をいただいたりしています。
上原:これについて逆にみなさんに問いかけてみたいのですが、どう思いますでしょうか? 確かに日大生であることが「有利になる」ことはないんじゃないかなと思います。「日大のタックルみたいな感じで企業を蹴散らしてくれ! 内定!」とか、そういうのはあり得ないですし、やっぱりネガティブなイメージはあるかもしれません。
上原:ただ「不利になりますか?」と言われた時に、僕は「関係ない」と思っています。確かに今回ケガをしたりとか散々ワイドショーとかに出ておりますが、そこは確かに日大とか関西学院とか学校の名前は出ておりますが、あなたにとっては関係ない、と。就活をしているあなたについては言っていないので、あんまり関係ないんじゃないかなと。仕事でもそうですが、何か問題があったり人間関係でトラブルがあったりしたときは、紙に書いてみるといいですよね。今どういう構図に問題がなっているのかな? と考えてみる。確かに、アメフトの件で問題が起きている、記者会見の件でトラブルになっている、あーだこーだと騒いでいると。ただ、そこの図の中にあなたはいないはずです。こういうことは客観的に図に書いてみると「自分関係ないんだな!」というのが分かるかと思います。
この番組では、自分ひとりひとりがはたらき方について考える、そんな番組として、これからいろんな方の「はたらくあなたの本音」をお聞きしつつお話させていただきます。
例えば4月から新入社員になったあなた! 新入社員の上司になったあなた! 管理職でメンバーマネジメントを結構頑張っているけど苦しんでいます、というあなた! 就職活動をしているあなた! 是非番組に対してメールをお送りください。メールはこちら: uehara@1242.com
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