6/12FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ！①

米朝首脳会談実現を控え、トランプ大統領が会談はうまくいくと述べる
7：00～ガチンコ　ニュース UP！：コメンテーター有本香（ジャーナリスト）

シャングリラ・ホテルに到着したトランプ米大統領＝2018年6月10日午後、シンガポール　写真提供：産経新聞社

米朝首脳会談　リビアの時と同じにはならない北朝鮮の思惑

米朝首脳会談のためシンガポール入りしたアメリカのトランプ大統領は、昨日シンガポールのリー・シェンロン首相との昼食会の中で、米朝首脳会談について「とてもうまくいくと思う」と話しました。

飯田）トランプ大統領は30分ほど前に「かつてないことが起こるかもしれない。すぐに分かる」とツイートをしております。
米朝首脳会談、まずは通訳のみを挟んだ一対一の会談。事務方で話を積み上げるというより、トップ同士で話をするという事なんですね。

有本）トランプ大統領は最初の1分で決まるという風なことをツイートされていますよね。そのあと雰囲気が変わっているから一概には言えないけれども、最初に会った時の印象を大事にしようというなお気持ちもあるのでしょう。

飯田）アメリカにとって核問題とアメリカに届くミサイルが問題になってくるわけで、アメリカとしてはこれらを早く廃絶したい。アメリカ側は検証可能で不可逆的な非核化と言いますが、一方で北朝鮮は出来るだけ伸ばしたい。

有本）そうでしょうね、いくつかのシナリオが考えられますが、かなりのボリュームがあるだけに時間を要することだけは間違いないでしょう。その意味で過去にあったリビアの時のような3カ月で終わるというようなことは考えにくい。ただ北朝鮮に今までと同じような逃げを打たせないために、段階的に受け入れていきますよと、口約束で終わるようなことにしてしまったら、意味がなかったことになってしまいます。

飯田）今までそれで食い逃げをされてきたと。

有本）今回の会談だけで何もかも決まるということにはならないでしょうが、一つの道筋として検証可能で不可逆的というところをどう担保するか。今までのやり方だと北朝鮮は合意とか約束を必ずたがえてきますから、約束を守らなかった時に、どういう風に新たに北朝鮮に対して制裁を迫れるか、ここしかないと私は思っています。

飯田）どうやって検証するか、IAEAを入れるのか、あるいはアメリカの代表団を入れるのか。アメリカの代表団ということになると、北朝鮮は絶対に嫌だということになるんですよね？

有本）日本でも誤解されている向きがあるんですけど、結果として7～8年後にリビアのカダフィは殺害されたという経緯がありました。これは核を完全に廃棄したから殺害されたという風に結び付けられていますが、そうではないです。

飯田）あれはアラブの春、民主化の運動があって。

有本）それで倒されたわけですよね。

飯田）別の話だと。

有本）別の話といっても、その民衆によって倒されたものに国際社会が絡んでいないとは言い切れない。

 

飯田浩司のOK! Cozy up！
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