米朝首脳会談を経て日朝首脳会談の実現なるか
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6/8 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①
安倍総理が日朝首脳会談の開催に意欲
7:00~ガチンコ ニュース UP!: コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)
拉致問題解決には日朝で直接交渉しなければならない
ワシントンを訪れている安倍総理大臣はアメリカのトランプ大統領との会談後に行われた共同会見で、拉致問題について「最終的には私と金正恩朝鮮労働党委員長の間で解決しなければならない」と述べ、日朝首脳会談の開催に意欲を示した。また総理は「日朝首脳会談を行う以上は北朝鮮の核ミサイル問題、そして何より重要な拉致問題の解決につながることが極めて重要だ」と述べている。
飯田)総理とトランプ大統領の会談は4月に行われましたが、メールも頂いておりまして川口の「還暦おじさん」さん「今回の米朝会談、お互い本心では我が国日本の拉致問題には関心の無い国同士の会談、日朝交渉やはり自国で総理自ら交渉しければ解決はできないと考えます」というメールを頂きました。
宮家)その通りですよね。日本にとってはこの核の問題、もしくは南北、米朝、中朝全体に日朝が入ったパッケージになっているわけですよ。ですからようやくこういう形で日朝の話が動き始めたのは当然の話ですよね。確かに関心が無いというか北朝鮮はやっている方ですからとんでもないわけだけれど、アメリカもこれだけ安倍さんが会う度に擦り込んできたわけで、今朝の会見でもトランプさんの発想は非常に自然でしたよね。どこまでできるかは別としてアメリカもそこは理解していると思いますので、ようやく日朝と拉致問題が動き始めたのだと思います。
拉致問題に関してトランプ大統領の意識は高い
飯田)前回の4月のときもありましたけれども、トランプさんの琴線の部分にはこの拉致問題がかなり触れてきているというところはあるのでしょうか?
宮家)そうでしょうね。トランプさんにとってはアメリカ人が拘束されて、アメリカに帰ってきてすぐ若いのに亡くなってしまいましたよね。これはやっぱり相当パーソナルに考えたと思います。それに対しても3人韓国系のアメリカ人が解放されたわけだけれど、あのうち2人は去年捕まっているのですよね。今回の一連の米朝首脳会談の流れの中で解放するために捕まえたわけです。とんでもない人たちですよね。
飯田)北はそうやってカードとして容赦なく捕まえた。
宮家)でも拉致問題というのはもっと昔からもっと組織的に、相当悪質な動きですから、そこはトランプさんにも説明したら分かってきたのではないかなと思います。記者会見でもこの問題は安倍さんにとって個人的な問題だと良く分かっていることを非常に強く言っていましたから、いまのところ良いのではないでしょうか。最終的には日朝で直接やらなきゃいけないのは当たり前の話です。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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