米中、互いに追加関税を発動へ~泥沼の貿易戦争突入か

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月6日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。今日発動するアメリカと中国の追加関税について解説した。

アメリカと中国が今日にも追加関税を発動、制裁合戦が激化へ

貿易問題をめぐって激しく対立するアメリカと中国は、アメリカ東部時間今日未明、日本時間今日午後、それぞれの国からの輸入品に25%の追加関税を課す制裁措置を発動する見通し。両国は、共に複数回に分け年500億ドル、日本円にしておよそ5兆5,000億円相当の輸入品に関税を上乗せするとみられている。

宮家)これに関してアメリカのトランプ大統領は「予定通り対中制裁関税を発動する」ということを述べたという記事も出てきています。どんどん深刻な事態に陥ってきていますね。

宮家)喧嘩を売られて中国も絶対に引き下がりませんから。いったい何のためにGATTやWTOを作ったんだということになります。こうやって片方で関税を上げれば対抗措置を取るに決まっているから、どんどん無限に上がりますよ。そんなことをしたら国際貿易がめちゃくちゃになるからGATTを作ったのに、このことが忘れ去られている。
私の読みは、結局マーケットが決めると思います。経済活動が壊れていくわけですから、マーケットが動かなくなってしまう。そうすると、どこかで止まる。しかしながら、恐らくアメリカの貿易赤字は無くなりません。どんなに関税をかけても払うのは消費者ですから、中国にとって痛くも痒くもないかもしれないわけですよね。そう考えると、次は為替ですよね。関税が駄目なら為替という形になっていく。こっちの方も要注意で、為替がおかしくなって関税が高くなったらめちゃくちゃになるので。このような人工的な措置が効果を発揮するのは、本当に短時間だと思います。

そもそもの原因は中国によるサイバー攻撃

最大の問題は、中国による知的財産権の掠め取りというか、インターネットで中国軍のサイバー部隊などがアメリカの民間企業の機材を狙ったサイバー攻撃を仕掛け、得た情報をアメリカに対抗する中国の国営企業に流しているかもしれないという話です。だからアメリカが怒るのは当たり前だけど、ここにこそメスを入れるべきなのにトランプさんがやっているのはめちゃくちゃです。もう少し中国に効果的な方法でやらないと、同盟国まで巻き込むのはあまり上手いやり方だとは思いません。
しかし、こうしたメッセージはがアメリカ国内には効くのですよね。「トランプよくやっている」と。こうやってメッセージを出すためにやっているのだとしたら、悲しい話ですよね。

飯田)輸入物価が上がるのはちょっとタイムラグがあるから、それが来るのが先か、中間選挙が先かと。

宮家)中間選挙のあとは知ったことじゃないかもしれない。でも、2020年に本選挙があるので、それまで頑張るかもしれないですね。

飯田)2期目を狙うということですか。

宮家)当然勝つ気でいるので、あの人は。

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