松戸女児殺害事件~裁判で「親の責任」とする渋谷被告の表情
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月6日放送)に産経新聞千葉総局の橘川玲奈記者が出演。松戸市小学生殺害事件の裁判の様子について解説した。
松戸市の小学三年生の女の子が殺害された事件~今日判決
千葉県松戸市の小学三年生レェ・ティ・ニャット・リンさんが殺害された事件で、殺人など4つの罪に問われた通学先の元PTA会長、渋谷恭正被告の裁判員裁判の判決が今日、千葉地裁で言い渡される。検察側は、計画性や悪質性を重視し死刑を求刑しているが、弁護側は、証拠とされたDNA型の鑑定結果などを疑問視して、無罪を主張している。被害者1人のケースで死刑を適用するのか、裁判員らの判断が注目される。
飯田)この裁判の取材を続けている、産経新聞千葉総局の橘川玲奈記者と電話がつながっています。よろしくお願いします。
橘川)はい、よろしくお願いします。
飯田)まず、渋谷被告の主張は、無罪なのですね。
橘川)はい、検察側の主張は架空で、証拠は捏造だと主張しています。リンさんが行方不明になった昨年の3月24日は、釣りの下見に行っていたと話しています。
飯田)現場付近を通りかかりはしたけれど無関係だ、というような主張なのですよね。
橘川)小学生の息子がいるのですけれども、春休みに釣りに行く約束をしていたので、釣りの下見が必要だったと話しています。
飯田)この裁判をずっと傍聴されて取材をされていたと思いますが、被告の様子はどうですか?
橘川)被告は、保護者会長として見守りを続けていたのですけれども、弁護人に何か言いたいことはあるかと言われて、遺族に向かって「見守り活動を続けていたのに、リンさんを守れなくてすみませんでした」と涙ぐむ仕草をする場面もあれば「通学路でリンさんが連れ去られたのは、付き添わない親の責任だ」と言う場面もありました。
飯田)感情の起伏が激しいようですね、渋谷被告は。
橘川)そうですね。でもその一方で、死刑の求刑を受けても表情を変えることはありませんでした。
裁判員の様子~被告の行動について追及
飯田)今回、裁判員裁判ですよね。裁判員の方々の様子だとか、渋谷被告の受け答えを、どのように受け止めていると思いますか?
橘川)リンさんが行方不明になって、学校から連絡を受けているのですけれども、何故保護者会長の立場なのに動かなかったのか、というところを裁判員の方々は厳しく追及していました。
飯田)それに対して、渋谷被告はどのように答えていましたか?
橘川)「頼まれていないのでやらなかった」と答えていました。
飯田)ご遺族の方々も来ていらっしゃると思いますが、ご遺族の方々の主張というのはどうですか?
橘川)遺族は死刑を望んでいます。突然リンちゃんを失って「悲しくて耐えられない」ということを繰り返し主張しています。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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