ドローンや自動運転の車に地図はどう対応していくのか

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ドローンや自動運転の車に地図はどう対応していくのか

日本最大手の地図製作会社である株式会社ゼンリンの社長である高山善司が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。今後、ドローンや自動運転の車に合わせた地図の在り方について語った。

黒木)今週のゲストは、日本最大手の地図の会社、株式会社ゼンリンの代表取締役社長、高山善司さんです。どのように時代に合わせて地図に向き合っていらっしゃるのですか?

高山)デジタルというよりデータベースなので、機械が読む地図となると、いまでは自動運転の地図や、ドローンが飛ぶ空の地図。

黒木)ドローンが飛ぶ空の地図というのは、ドローンを飛ばせてもいいという地図ですか?

高山)空なので道路はないですけれど、どの上を飛んでよいのか、危険があるとかそういったものはありますね。東京で飛べるところはほとんどないですけれども、ドローンをきちんと飛ばすようなネットワークを作ってあげないといけません。

黒木)そのうち、ドローンが自動で飛んでよいところだけを飛べるようになっていくということですか。

高山)そのようになるはずです。

黒木)何年後くらいですか?

高山)全部自動運転の車やドローンに入れ替わるのは、ちょっと先ですね。いま、車を買った人が買い替えるのは10年先ですから。だから全部替わるのは10年先か、もっと先かというところですけれども、半分くらいならそんなに遠くはないですね。

黒木)じゃあ、社長は頑張らないといけないですね。それができる前に、車に入れなければいけないでしょうし。

高山)高精度の地図ということで、九州の小倉で開発部隊が一生懸命やっているのですけれど、なかなか追いつかないです(笑)。

黒木)そういった努力があるからこそ、私たちは「便利な世の中になった」と言っているだけで済むのですね(笑)。

ドローンや自動運転の車に地図はどう対応していくのか
高山善司 / 株式会社ゼンリン代表取締役社長
長崎県出身。西南学院大学商学部卒業後、株式会社ゼンリンに入社。
営業部門を中心に歩み、2008年4月から社長に就任。
創業してから60年の歴史で、創業家以外の生え抜きのトップは初めて。

ドローンや自動運転の車に地図はどう対応していくのか
[株式会社ゼンリン]
大分県別府市で1948年「観光文化宣伝社」として創業。50年に善隣出版社と改称。
1952年から住宅地図を手がけ、80年には住宅地図の年間発行部数100万部を達成。
1984年からカーナビの研究開発に着手し、国内規格の統一にも関わり、全地球測位システム(GPS)を使った位置情報の提供のほか、自動運転やドローン操作向けの地図のシステム開発なども手がける。住宅地図は地域の状況を細かく把握するため、自治体や電力会社などでよく使われるほか、災害時の被災者救援活動や復旧活動でも活用されている。
またゼンリンはグーグルやマイクロソフトなどにもデジタル地図を提供。スマホやパソコンで見られる日本地図の多くがゼンリン製!
昨年6月には東京都の離島部にある7村の住宅地図帳を発売し、65年をかけて、全国1741市区町村の住宅地図を網羅。カバー率・100%を達成した。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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