50歳の男の人と5歳の男の子では時間の速さが違う

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黒木瞳がパーソナリティーを務める「あさナビ」に写真家の安珠が出演。「ジャネーの法則」から、子供と老人の時間の違いを解説。そこから作った新作について語った。

黒木)今週のゲストは、写真家の安珠さんです。7月11日~8月28日まで、港区のキヤノンギャラリーSで写真展をやっていらっしゃいます。

安珠)新作はコンセプチュアルな作品で、例えばフランスのジャネーという哲学者がいるのですが、「ジャネーの法則」というのがあって、それがとても面白いなと思っています。50歳の男の人と5歳の男の子だと時間の早さが違うというものです。

黒木)ああ、よく言いますね。

安珠)年を重ねていくと坂を転がるように時間が過ぎてゆく。10分の1の時間を過ごしていると言われています。雑誌の連載で80、90代の方にインタビューする機会があったのですが、どんなに大成されている方でも、子供の頃に辛い思いをした話をたくさんされたりします。幼少期の時間がいまよりずっと長くて深いので、心に留まっているのですね。子供たちは1日が長いから感受性も強いし、インパクトもあるわけです。年をとっても幼少の頃のことに心を囚われていて生きるのであれば、いまの美しい世界も見て欲しいということで『ビューティフル トゥモロウ ~少年少女の世界~』ということになっています。
70歳のおじいさんと7歳の少年が、同じ服を着て同じように口笛を吹いている、同じ時間を生きているんだよ、という作品があります。
時間の流れというのは、皆共通ではない。時間というのは永遠で常に一定なのだけれど、その人の生き方で時間の感じ方が違うのです。

黒木)そうすると、この2枚の写真から時間の流れが分かるわけですね。

安珠)わかって頂けたらいいのですが(笑)。
時間を写真にしたいですけれどね。自分のなかで思い立つことを、こうやって写真にしているような形です


安珠/写真家

東京生まれ。学生のときにデザイナー・ジバンシーが来日し、専属モデルとしてスカウトされ渡仏。パリを拠点に世界各国の「ヴォーグ」や「エル」、パリコレに出演し、国際的なモデルとして活躍。
帰国後、1990年に写真家に転身し『サーカスの少年』を出版。その後、『少女の行方』『星をめぐる少年』『小さな太陽』など、文章を織り交ぜた物語のある独自の写真世界を表現。
また写真家として活躍する中、広告、雑誌連載、文筆、講演、審査やTV出演、ビジュアルプランから映像監督まで幅広く活躍。
2014年、東北を中心に「こどもたちの夢」をテーマにした写真集『Dream Linking☆つなぐ夢、千年忘れない』を出版。全国とパリで写真展を開催。
2017年発表の京都ライカギャラリーで、平安京に焦点を当てた『Invisible Kyoto-目に見えない平安京-』と並行して、中国の世界自然遺産である張家界の作品『仙人の千年、蜻蛉の一時』も長期に渡り撮影。オリジナルの写真世界を作り出す写真家として活躍している。
8月28日まで、安珠写真展『ビューティフル トゥモロウ~少年少女の世界』を開催。

『ビューティフル トゥモロウ~少年少女の世界』
2018年7月11日~8月28日まで。入場無料。
場所:キャノンギャラリーS(東京都港区)
これまで取り組んできた「少年少女の写真世界」をテーマにした作品展。
デビュー以来、写真展でオリジナル曲を提供してきた細野晴臣による楽曲が流れ、安珠さんの世界観をより一層演出。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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