自民党総裁選~6年前とは違う盤石の安倍陣営

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ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(9月4日放送)にジャーナリストの有本香が出演。7日に公示される自民党総裁選について解説した。

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自民党総裁選の選挙対策本部発足式で気勢を上げる安倍晋三首相(中央)ら=2018年9月3日午後、東京都千代田区 写真提供:時事通信

自民党総裁選へ向け、安倍陣営が選対を発足

安倍総理大臣)もう3年頑張れ、と言っていただいている皆様に改めて衷心から厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

自由民主党の細田派など5派と竹下派有志は、昨日連続3選を狙う安倍総理大臣の合同選挙対策本部の発足式を行った。陣営によると、この発足式には党所属国会議員、総勢405人の内8割以上にあたる346人が、代理を含めて出席した。

飯田)自民党総裁選、今月7日金曜日に告示されまして、20日党開票となります。安倍さんを支える陣営の選対を発足。石破さんと安倍さんの一騎打ちの構図になっていますが、安倍さんの圧勝だと一部報道にはあります。

有本)そうですね。安倍さんは圧勝だろうということを受けてだとは思いますが、日本のメディア、特にテレビは判官贔屓というのか、石破さんを応援しようというような論調が非常に強いですよね。

飯田)甲子園の決勝戦の大阪桐蔭と金足農業の試合に引っかけて、強力打線の安倍さんに対して、金足農業の石破さん、みたいなね。

有本)それはイメージ操作ですね。6年前の安倍さんと石破さんが実際に戦った総裁選、あの時のことを引き合いに出す形で、地方票は石破さんがかなり取るのではないかと言っていますが、そもそも前回と今回の構図が全く違います。前回をベースにして、更にこの3年ほど、石破さんが閣僚を外れて地方をずっと歩いているので、地方票がかなり有利なんじゃないかと言われていますが、今回に関してはやや無理筋だろうと思います。

6年前の総裁選とは状況が全く異なる

飯田)6年前、あの当時の総裁選は、他に林芳正さんや石原伸晃さん、それから町村信孝さんも出馬していました。

有本)そうですね。何より大きかったのは町村さんが、今の細田派の当時の会長だったわけです。その町村さんが出ると言っていて、ぎりぎりになってから安倍さんが出ると、つまり同じ派閥で割れたわけですよね。同じ派閥の人もそれを支持できなかった。国会議員の票がどちらに行くのかわからないというなかで、地方組織も国会議員についている部分があるじゃないですか。本来、そこで地方の票が動くはずだったのが、逆に石破さんや石原さんに流れてしまった側面もあるわけです。

飯田)なるほど。動かないうちに、言い方は悪いですが、草刈り場みたいになってしまったということですね。

有本)なったところはあるでしょうね。あのときに派閥のOB長老だった森喜朗さんさえ、石原伸晃さんを支持せざるを得なくなった。自分の派閥が2つに割れてしまうわけですから。どちらとは言えないからですね。途中で町村さんに御病気があったり、そのなかで安倍さんは奇跡的な逆転劇でした。

飯田)過去に例を見ない。本線では2位だったけれども。

有本)いろいろ聞いてみると、あのとき安倍さんの出馬表明がぎりぎりだったから、やるにやれなかったという地方支部もあるわけです。考え方としては安倍さんに近かったのだけれども、あまりにもぎりぎりすぎたというのがある。確か6年前もそうでしたが、今回も東京を含めた一部の地区は電話選対もつくりますからね。

飯田)電話で党員に攻勢をかけると。

有本)これをやると安倍総理が有利なんだろうと思いますね。

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