国民民主党代表選~争点は野党共闘か否か

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月23日放送)ジャーナリストの鈴木哲夫が出演。国民民主党の代表選挙について解説した。

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国民民主党の代表選に立候補し、街頭演説する玉木雄一郎共同代表(左)と津村啓介元内閣府政務官=2018年8月22日午後、JR新宿駅前 写真提供:共同通信社

国民民主党代表選~立候補者は津村啓介議員と玉木雄一郎共同代表

国民民主党の代表選挙が昨日告示され、津村啓介衆院議員と、共同代表を務める玉木雄一郎衆院議員の2人が立候補を届け出た。来月4日の投開票へ向けて論戦が始まる。

飯田)玉木さんが結党以来の共同代表で、一方の津村さんは現執行部の方針を批判しています。「路線対立か」とも言われていますね。

鈴木)決定的な対立ではないかもしれません。お互いに「野党共闘は必要」という方向だし、津村さんの言い方もよく聞いてみると、対決というよりは、「ここは、執行部は一旦退いていただいて」みたいな表現をしていたりするから、決定的に右と左で違う感じではないですね。それを象徴しているように、今度の代表選挙はある種「野党共闘について」です。これからバラバラになっている野党が1つになるのか、国民民主党という1つの政党として、独立して先鋭化してやっていくのか。スケジュールも含め、どちらを選ぶかが争点となってくると思います。

今回の選挙で方向性をはっきり決めなければ、また身動きの取れない状況が続いてしまう

飯田)玉木さんはどちらかというと、最初は「対決より対案」と仰っていましたね。

鈴木)野党の姿勢としてはアリだと思います。ただ、一方で彼が言っているのは、「野党は1つになって、大きな固まりでいなければならない」と。こちらも進めている。迷いながら、という感じです。
今回改めて僕が思ったのは、支持率が非常に低いですよね。自民党総裁選は100万人規模の党員が実質総理を決める選挙ですが、それに比べてこちらの選挙はどうなるのか。見ていくと、実は地方党員が700~750数人いるとか、「集まらないで苦労している」と聞いていましたが、いわゆるサポーターとか。「ほとんどいない」と言っている国民民主党の人もいるくらい、苦労していたのです。だけど、それでも7万5,000人くらいます。
支持率は低迷していますが、これだけの組織なのです。1つずつ見ていくと、去年の総選挙のあと、ハッキリ動きたいけど、組織との絡みや支持団体(労働組合など)の絡み、地域事情や金銭面の問題でいまは動けないとか、いろいろ抱えたまま、まだ去年の総選挙からずっと引きずっているのがいまの状況なのだろうな、と思います。非常に大きなイベントである代表選挙をきっかけに、その辺の方向をハッキリ出さないと、組織を構成している人たちも、ものすごく悩みながらやっている。そういう意味でも、争点を代表選で決めて、きっかけにするしかない。「どちらで進んでいくんだ」というところをね。

飯田)野党がバラバラだとよくないとか、素人目に考えると「一緒になればいい」と思うのですが、そこにはいろいろなしがらみがあって、やろうと思ってもできない。

鈴木)選挙は1人1人にしがらみがありますから。だけど、ずっとそれを引きずっていくと、どんどん先細っていくのが目に見えている。だから、決断のタイミングのきっかけにするには絶好のチャンスです。これを逃すと、またズルズル行きます。決断のきっかけとなる選挙にしないといけませんね。

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