訪日意向のローマ法王フランシスコは清貧の人

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月13日放送)国際政治学者の高橋和夫が出演。訪日の意向を示した、ローマ法王フランシスコの人物像について解説した。

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大浦天主堂(国宝・長崎県長崎市南山手町)(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 – Wikipediaより)

ローマ法王が訪日の意向~実現すればヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりの訪日となる

ローマ法王フランシスコは昨日、「来年日本を訪問したい」と表明した。実現すれば法王となって以来初来日となる。ローマ法王来日は1981年の故ヨハネ・パウロ2世以来となる。

飯田)実現すれば38年ぶりです。1981年以来ローマ法王は日本に来ていなかったのですね。

高橋)カトリック教徒の数が限られていますからね。もっと多い国に行かなければならない、というのがあると思います。

飯田)なぜこのタイミングなのか、気になりますね。

高橋)1つは、今年長崎・天草の潜伏キリシタンが世界文化遺産に登録されました。それは悪くないと思います。前回ヨハネ・パウロ2世がいらしたときも、長崎で隠れキリシタンの子孫の方と面談して、敬意を払って下さいました。ですから、いいタイミングだと思います。
もう1つは、これは申しわけないことですが、ローマ法王は現在どこに行っても、ローマ教会関係者による未成年者への性的虐待問題について「おまえは知っていたのだろう!」とか「責任をとれ。訴訟だ!」などと罵声を浴びせられることが続いています。日本では癒しの旅にしていただきたいですね。

飯田)確かに、その類のニュースはあまり日本では聞きませんね。

高橋)幸いなことに、日本ではカトリック教会者がそういった行為に及んだ、ということは大きく報道されてはいません。
つい最近も法王はアイルランドに行かれたばかりで、そこは伝統的にカトリック教会に熱心な島です。ヨハネ・パウロ2世が行ったときは大歓迎でした。今回も大歓迎だったのですが、罵声を浴びせる方もたくさんいて、なかなか厳しい旅になりました。

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セントポール教会跡(マレーシア、マラッカ) – 右手のないザビエル像が立つ(フランシスコ・ザビエル – Wikipediaより)

ローマ法王フランシスコ~贅沢に異を唱え教会改革進める

飯田)そうした性的なスキャンダル部分でのバッシングもありますが、ローマ教会内の改革もしようとしていて、恨まれているという話もあるそうですね。

高橋)そうですね。「フランシスコ」は非常に貧しい生活をした僧侶の名前をわざわざ採ったのです。「ローマ法王はあまりに贅沢しすぎている。イエスの使従がそんな贅沢をしてどうする」という立場で、貧しい人に寄り添う姿勢を示し、改革を行っています。その改革が面白くない人がいろいろ発言して、「実はローマ法王は性的問題を知っていたのを黙っていた!」と非難したり。事実なのか、それとも単に改革路線を脱線させたいのか。様々な議論があって、なかなか厳しい立場に立たされているのです。
ただ、天正時代の日本にキリスト教を伝えた方はスペイン・ポルトガルからやってきた方です。フランシスコさんはアルゼンチンの方ですから、その血を引いています。だから、日本に来るには相応しい方です。ヨハネ・パウロ2世はポーランドの方でした。

飯田)日本でキリスト教というと、「フランシスコ・ザビエル」の名前が浮かびます。「同じ名前だ!」となると親近感がわきますからね。

高橋)清貧というか、「貧しい生活をして信徒のために尽くす」という精神をお名前で示されたのだと思います。

飯田)ローマ法王は、自分で名前を選ぶのですか?

高橋)そうです。日本で天皇の代が変われば元号も変わるように、ローマ法王の場合は自分で選びます。そこで「フラシスコ」を選ばれたのが、貧しい人に寄り添いたいという強いメッセージだと思います。そういう意味では非常に人気や期待の高い法王です。

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