工藤大輝、シュークリームロケッツを語る「プロデューサーの大切さを改めて感じる一曲」

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【月イチ連載コラム:工藤大輝と偶像音楽論(通算 第26回)】

工藤大輝、シュークリームロケッツを語る「プロデューサーの大切さを改めて感じる一曲」

 

プロデューサーの大切さを改めて感じる一曲。


夜中 動画ばかり見てる・・・ / シュークリームロケッツ

はい、ハロプロじゃありませんよ。
そう、ラストアイドルさんですよ。
それなのに溢れ出るほどのハロプロ感。

それもそのはず、プロデューサーはつんく♂さん、そして数々のハロプロ名曲達の編曲家でもあります大久保薫さんもガッツリ噛んでいて、故にこの全開で迸るハロプロ感。

今回のラストアイドル楽曲達は良曲が多く、表題はLaLuceさんの「Everything will be all right」でしたが、そちらも伝説の作曲家後藤次利さん(GOTO名義)で非常に甲乙つけ難いんですが、圧倒的プロデュース色の濃さで僕はシュークリームロケッツさんに軍配を上げたいと思ってしまいました。

今までの雰囲気と全く異なる雰囲気に仕上がっていることもポイントの一つです。

元々個人的に「Memory 青春の光」など歴代ハロプロ楽曲の中でもこういったマイナーなミッドテンポ楽曲が好きで、それこそがつんく♂さんの真骨頂だと思っていたタイプです。

そういった観点からみても非常に嬉しい仕上がりになっていて、例えるならば現代版「Do it! Now」なのかなとも思えます。


Do it! Now / モーニング娘。

うーん、今観てもやはりめちゃめちゃカッコ良い…

おっと、話を戻します。

ポイントでいうなら、Aメロのビートとベース周り以外の音数を抑えてHip Hopエッセンスを加えているところや、Bメロからの転調の展開だったり、サビに入る前のキメだったり。

何より嬉しかったのは「Do it! Now」だけではなく「I WISH」でも多用されていたりした、ビートボックス風な音色が散りばめられているところ。そしてラップやセリフのパートなどなど。懐かしい要素が盛りだくさん。

ボーカルのレコーディングもやはりハロプロっぽい。

ディレクションをハロプロの方が担当したのかどうか分かりませんが、音の切り方だったり、発音、しゃくりかた、様々な音と音の要素が絡み合って、一聴しただけで「あ、ハロプロだ」と感じてしまうほどの色濃さ。

ラストアイドルグループはこうして色んなプロデューサーから十人十色な武器を授かって、更にライブでそれをどう使って戦っていくのか。曲はプロデューサー、しかし生のパフォーマンスはメンバーの技術と気持ちがモノを言う部分だと思いますので、やはり生で観てみたいですし、結局最終的にはそれが一番楽しみなところでもあります。

と言うことで今回はこの辺で終了とさせていただきます。次回も楽しみにしていただけると幸いです。

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