『お年玉』の“玉”は魂や霊の力~1年の生きる力を授かる風習
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現在、日本で一般的に使われている年齢の数え方は『満年齢』です。
“誕生日を迎えるごとに、1歳ずつ年齢を加えていく数え方”で生まれた日を『0歳』と数えて、翌年の生まれた日、つまり誕生日が来ると、1歳ずつ年を取っていく数え方です。
それに対して、『数え年』という数え方があります。
一般的には『数え』と呼ばれていて、“生まれたその年を1歳として、それ以降は、お正月ごとに1歳ずつ増やしていく数え方”です。
例えば11月21日に生まれた場合、その時点で『1歳』で来年2019年1月1日で『2歳』ということになります。
古くから日本では、お正月は“歳神様をお迎えする大切な日”と考えてきました。
この歳神様から頂けるものが『お年玉』です。お年玉の『玉』は“魂”や“霊の力”のことで、これを頂くことで、その年の1年分の生きる力が授かる…と考えられています。
この考え方から“お正月が来ると年を取る”と考えるようになった…と言われています。
生まれた最初の年齢を『1歳』とする理由ですが、“赤ちゃんがお母さんのお腹のなかにいる期間”を『0歳』とする考え方からだそうです。
日本では古くから『数え年』が使われていましたが、『年齢のとなえ方に関する法律』によって、1950年(昭和25年)から、公共機関では『満年齢』の使用が義務付けられるようになりました。
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