徴用工訴訟問題~このままでは泥仕合に
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月8日放送)ジャーナリストの有本香が出演。徴用工訴訟で原告側が三菱重工側の資金差し押さえ手続きに着手するとしたことについて解説した。
戦時中の元朝鮮出身の労働者の韓国における訴訟。3月に三菱重工への差し押さえを申請。最高裁が去年の年末に賠償を命じる判決を出した。
飯田)これはまた日韓請求権協定との絡みを考えると、何だこりゃって話ですよね。
有本)この話を何十回したのか、うんざりするような話なのですが。これは極論してしまうと、企業のいろいろなものを差し押さえるという勧告が出るのであれば、日韓請求権協定の破棄と理解されても不思議ではない。そうすると、日本側が当時朝鮮半島に残して来た資産を請求することになりますよね。
飯田)こちらもね、かなりインフラ投資をした。
有本)日本側も請求権を行使しようという話になって来ると思います。
飯田)当時在留邦人はたくさんいて、彼らの生業であるのも含めて。
有本)そうですね、莫大な額になると思います。それをやるのですかってことなのですよね。
飯田)泥仕合になってはいけないからということで、日韓請求権協定を作ったのですがね。
有本)本来であれば最高裁たるものは、国際間の約束事を踏まえて、個人からいろいろな要求があっても、それはそうじゃないよと差し戻すのが普通のありようだし、少なくとも文在寅大統領がかつて盧武鉉さんの側近だったときにはそのようにことを収めていたわけです。しかも、韓国政府は当時、こういった人たちに対して韓国政府が遺族も含めて保証して行くのだと、そのための組織も作っているわけです。その当事者だった人がいま大統領なのですから、もちろん本来は三権分立であるべきだけれども、あまりにも政治的な判決になっているでしょう。であるならば、政治でも決着をして欲しいと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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