黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」（ニッポン放送）に、株式会社ザ・スリービー代表取締役の石田和靖が出演。仕事を進めている中東・アフリカの魅力について語った。

黒木）今週のゲストは株式会社ザ・スリービー代表取締役の石田和靖さんです。
新興国を中心に投資調査の旅を続けている、投資冒険家とも呼ばれている方なのですね。

石田）海外でエキスポや展示会を主催したり、民間外交団みたいなものを作って、日本の経営者を海外の政府の方と繋げるような仕事をしています。もっと日本人に海外のことを知って貰いたいという思いで、実際に現地へ足を運んでイベントをやっているというのが1つです。

黒木）それはなぜ？

石田）知り合いを通じて仕事の関係で中東やアフリカと関わる機会があって、日本のメディアを見ていると、中東・アフリカと言うとどうしてもネガティブな情報が多いじゃないですか。戦争やテロ、貧困などの情報がとても多いのですが、実際に行ってみるとそうではなく、経済成長していて、日本よりも夢や希望があって、豊かさを感じました。それで、「中東・アフリカはこんなことになっている」ということを伝えたいと思いました。

黒木）海外を知ることで成長できる、という考え方なのですね。

石田）成長もできるし、海外の人の日本人に対する評価が、僕らが思っている以上に高いのですよ。

黒木）そうなのですか。

石田）特に、戦争が終わったばかりの国で、彼らが目指しているものは日本や日本人なのです。日本はあっという間に欧米と肩を並べる経済大国になって、街は綺麗で衛生的で。海外の人は評価をしてくれていて、「日本みたいな国になりたい」「日本人みたいになりたい」と思っている国が多いから、僕らが行くと大歓迎されて、いろいろなことを「教えてくれ」「アイデアをちょうだい」と言われるのです。

黒木）いままでどういった国に行かれたのですか？

石田）僕は中東・アフリカが大好きなので、そっちには行った国も多いし、足を運んだ回数も多いです。一時期のドバイにハマっていました。何もない砂漠に新しい都市を作って世界一の国際都市を作るんだ、というビジョンを掲げて、十数年という間に、何もなかった砂漠があっという間に国際都市になってしまった。

黒木）ドバイと言うと、「うわ、すごい！」といまは思いますよね。それを20年くらい前からそうなるだろうと思っていらしたのですか？

石田）思っていましたね。僕の周りにいたインド人やパキスタン人が「ドバイがすごいことになるよ、石田さんはあそこを見に行った方がいい」と。ドバイは中東、アラブ圏のど真ん中であって、当時の日本人からは「危ないから行かない方が良いよ」と、行ったこともない人にそういう心配をされました。行ったことのない人に限って「危ないからやめたほうがいい」と言うのですよ。実際に何度も足を運んでいるパキスタン人やインド人からしてみたら、「何を躊躇しているんだ、いますぐ行った方が良い」と言うのですよね。
まずは好奇心から始まってドバイに足を運ぶようになって、気が付いたら「来月のこの街を見てみたい」と思い始めて、50回くらい行っています。

黒木）ドバイではどういった日本と繋げることをしているのですか？

石田）一時期ドバイの株式や不動産に投資したいという投資家さんたちがいたので、そういう人たちを連れて行って、観光ではない何か別の切り口でいろいろなイベントを仕掛けています。

石田和靖（いしだ･かずやす）／ 株式会社ザ･スリービー代表取締役　　

■1971年･東京生まれ。
■会計事務所に10年間勤務。主に法人税業務と財務コンサルティング業務を中心に携わり、中東～東南アジアエリアの外国人経営者の法人を多く担当。
■2003年に「株式会社ザ･スリービー」を設立。年に十数回、香港･タイ･UAEなど各国を訪問。香港･ドバイ･サウジアラビアの証券会社、政府系ファンドなどに太いパイプを持つ。
■海外投資SNS「ワールドインベスターズ」や、動画サイト「ワールドインベスターズTV」などを通じて海外の投資情報を配信。旅行社と共同でビジネス視察旅行を開催するなど多方面で活動。
■2013年には世界に羽ばたく人たちのためのコミュニティ「越境会」を発足。会長に就任し、世界の情報や人脈、機会を共有する会として運営。
■またアゼルバイジャン共和国政府文化観光省顧問に就任。香港政府観光局･香港経済観光大使も務める。
■著書に、『日本人の知らないアゼルバイジャン』『越境せよ！』『オイルマネーの力』『ドバイ株投資完全マニュアル』など海外のビジネスや投資に関する書籍多数。
■世界を駆け巡り、日本人のチャンスを探りながら、現在に至る。

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