レンジで“チン!”の音~シャープが自転車のベル音をヒントに
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アメリカから日本に電子レンジの技術が伝わると、国産電子レンジの開発が始まりました。
そんななか、1959年(昭和34年)に『東芝』が国産の電子レンジの第1号機を完成させました。
この電子レンジは業務用で、1961年(昭和36年)に発売されるとレストランや国鉄(現:JR)の食堂車、さらに1964年(昭和39年)に開業した新幹線のビュッフェでも使われるようになりました。列車のなかでも温かい料理をすぐに頂くことができる…と、話題になったそうです。
同じ頃、『シャープ』も電子レンジの開発に乗り出して、1962年(昭和37年)には、電子レンジの大量生産を始めました。
さらに『ナショナル(現:パナソニック)』も1965年(昭和40年)に、国産初となる家庭用電子レンジを発売しました。
その後もそれぞれの家電メーカーによって、電子レンジの技術はどんどん進化して行きました。
食べ物を電子レンジで温めることを“レンジでチンする”とも言いますが、これは電気のスイッチが切れて、温め終わったことを知らせるための音です。
これを開発したのは『シャープ』で、せっかく電子レンジで料理を温めても気づかずに冷めてしまった…という声を聞いて、1967年(昭和42年)、音で出来上がりをお知らせするように改良しました。
この“チン!”という音は、自転車のベルの音がヒントになったそうです。現在では“チン!”以外にも、様々な音で出来上がりを知らせてくれます。
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