「須田慎一郎のニュースアウトサイダー」(3月16日放送)に、弁護士の徳永信一が出演し、「靖国神社参拝問題」や「台湾人日本兵戦後補償請求訴訟」などについて語った。
靖国神社参拝訴訟はどうやって起きた?
東島:徳永さんは1958年、昭和33年生まれ大阪府のご出身です。京都大学法学部を卒業され、司法修習生を経て、1988年に弁護士登録。大阪弁護士会所属の弁護士でいらっしゃいます。薬害エイズ事件、北朝鮮拉致問題などを積極的に担当されて2014年には首相による靖国神社参拝が憲法違反であるという、いわゆる「靖国神社参拝訴訟」では靖国神社を支援する代理人を務められました。
須田:色々と注目を集めている裁判・事件を扱ってきたということなんですけれども、まず伺いたいのは安倍総理の靖国神社参拝が憲法違反だということで訴訟を起こされた際の法定代理人でしたが、これは何が問題だったのですか?
徳永:遡って、小泉さんが靖国神社に参拝された時のことを覚えていらっしゃいますよね?小泉さんが参拝した後、日本全国で7箇所の裁判所に「政教分離に違反する=憲法に違反するんだ」という裁判がおこされました。これは憲法20条の「政教分離」に違反するから許されないぞと。しかも当時は珍しかったのですが原告たちをインターネットで募集して何百人も原告を集めて、訴えました。その中に在日韓国人だけでなく、在韓韓国人や在中中国人の方々が「アジアの人たちは怒っているんだぞ」ということで小泉さん・日本・靖国神社まで訴えたという事件がありました。私は当時は靖国神社も国も小泉さんもどの代理人も務めていないんですよ。
その裁判をやるときに彼らが言っていることは、「戦後の清算もきちっとされていない中で日本の首相が靖国神社に参拝するということは絶対に許されない!しかも靖国神社には私たちの祖先の魂が強制連行されてきているんだ」と言っていました。傍聴に行かれた遺族の方々がそれを見て、靖国神社が好き放題にやられているわけですよ。それに対して、当時の日本の裁判担当のお役人たちは積極的に反応しなかったんですね。それで靖国神社を大切に思う人たちの補助参加というやり方を考えて、彼らの裁判の中に割って入ったということです。
その裁判が小泉さん側の勝訴で終わったんだけれでも、今度は安倍さんが靖国神社参拝をした後、また同じ人たちが大阪と東京に同じような裁判を訴えたわけです。それで補助参加という形でまた裁判をやってきたというということです。
須田:そうすると一連の訴訟の背景に中国共産党や中国政府の意向というか狙いを感じることができるのですが、そのあたりはどうなのでしょうか?
徳永:そこについては流石の僕も慎重に言葉を選ばないといけないところなのですが、前面に出ているのは常に韓国の人たちなんですよね。それから北朝鮮。そしてその背後にやはり中国の影が見えるなというのはあって、その辺がスキッと見えたのがこの台湾人訴訟なんですよ。
須田:今日のメインテーマでもあるのですが、台湾人の日本兵戦後補償請求訴訟という訴訟が提起されていて、これは入り口のところではやはり台湾人日本兵に関して戦後、賠償が行われていないからその補償を求めてという裁判ですよね?
徳永:もちろんそうですね。ただ、大事なことはその裁判はまだ起こしていなくて、今その準備をしているということです。
須田:今、日本では徴用工の問題や従軍慰安婦の問題などを韓国とやっているわけですが、それに台湾の人たちも参加してきたという理解でいいわけですか?
徳永:それは全く違うんです!
台湾人日本兵の話はまだまだ続きます!続きはぜひYouTubeでお聞きください。
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須田慎一郎のニュースアウトサイダー
FM93AM1242ニッポン放送 日曜 18:50-19:2