閣僚の靖国参拝なし~第二次安倍政権発足以降初

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8/16(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

靖国問題は誰かが手を付けなければ永遠に続く
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

今回の靖国参拝は中国・韓国に配慮か

72回目の終戦記念日、閣僚による靖国神社への参拝はいませんでした。これは第二次安倍内閣発足以降、初めてのことです。対北朝鮮問題で連携を取らなければならない中国・韓国に配慮したからでしょうか。鈴木哲夫さんに伺います。

高嶋)昨日は72回目の終戦記念日でした。毎年のことですが閣僚が何か失言すれば、中国・韓国で騒ぎになるわけですけど。今回は第二次安倍内閣発足以降、初めて閣僚本人の参拝0人でした。前官僚で稲田朋美さんや高市早苗さんが行こうと辞めちゃったらもう関係ないのですね。

鈴木)まあそうですね。現職の方に限っていますね。

高嶋)統一見解があったのでしょうか?

鈴木)私はそうだと思います。安倍政権のひとつの柱が外交で、今まさにそこが重要で。安倍さんが外交第一に考える以上、このタイミングで靖国神社に参拝がもし問題になったらまずいと、対北朝鮮で連携しようとしている中国・韓国のことをよく考えたのだろうと思います。

高嶋)長い72年の歴史の中で、A級戦犯が合祀されて。昔は首相が行こうと誰が行こうと、中国は何も言わなかったのにいきなり騒ぐようになり。だったらA級戦犯を分祀して別の組織をつくったらどうかという天皇陛下もいらっしゃれるし、ああいう話は今どうなっていますか?

鈴木)いろんな自民党政権の中でそういうものに取り組んだ人たちはいます。福田康夫総理や麻生太郎さんが総理をやっていたときに、表向きではないけれども一生懸命取り組んでいたという話を聞きました。リベラルな総理大臣、リベラルな政権が分祀といっても議論が巻き起こってしましますが、安倍さんのような考え方の人がむしろ先頭に立って靖国問題というものに歴史的な節目をつければ、できるのではないかと私は思います。

高嶋)歴代の内閣でやれるとしたら安倍さんだろうとおっしゃっているわけですね?

鈴木)安倍さんの考え方だからこそできるのではないかと思います。総括を含めてこの靖国問題は誰かが手を付けなければ永遠に続いてしまいます。72年経って何に節目をつけるかというのは、そういうことにぜひ取り組んでもらいたいですね。


文在寅大統領が今度は強制動員された朝鮮労働者問題に言及

高嶋)韓国は文在寅(ムン・ジェイン)さんが大統領になりまして、今度は徴用工だと。今日の新聞では、ソウル日本大使館の前で集会を開き、日本の植民地時代に徴用された朝鮮人労働者を象徴する像を大使館前に設置すると主張したと。一方の安倍さんは日韓合意の再交渉には応じないと。もうじき河村建夫さんがいくようですけど、これは絶対に譲ってほしくはないですね。

鈴木) 全面的に対決するというよりは、総理の言葉なんかも極めて慎重に対応していると思います。安倍さんが総理になる前に話しましたが、政治というのはリアリズムだと。自分の思想もあるけれども、どういうふうに折り合いをつけていくのかが大事だと。言葉の端々を聴いても現実対応はしているなという気はします。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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