中曽根康弘と安倍晋三、似て非なる「憲法改正」
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8/16(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
中曽根康弘の言葉から今の政治を考える
6:31~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
中曽根政権が訴えていた憲法改正、安全保障、日米関係とは?
昨日8月15日の終戦記念日に、政治ジャーナリストの鈴木哲夫が素晴らしい本を出版されました。『戦争を知っている最後の政治家-中曽根康弘の言葉』と中曽根さんについて書いてらっしゃる。詳しい内容を本人に直接お聞きしましょう。
高嶋)中曾根さんはとても優秀な方ではありましたが、弱小派閥でなかなか総理になれなくて、三角大福中と一番最後につけられて。
鈴木)風見鶏なんて言われてね。
高嶋)最後は田中角栄さんの力があって、直角内閣とか田中曽根内閣と言われましたが、サミットでの活躍や日米のロン・ヤス関係など、非常に印象の残るいろんな仕事をされました。どんな思惑でこれをお書きになったのですか?
鈴木)ジャーナリストとしてリアルタイムで何が起きているのかを、他の人とは違ったへそ曲がりな視点で今を追うというのを一生懸命心がけています。この本は中曽根さんを勉強してみようというつもりで取り組みました。中曽根さんが訴えていた憲法改正とか安全保障に日米関係、これは今まさに安倍政権も直面しています。中曾根さんが今までにどんな発言をして、どういうことを歴史の中でやってきたのかというのを、もう一度言葉から勉強して、それを投影していけば今を考えるヒントになるのではないかと、そういう思いで一冊にしたものです。
高嶋)一口に憲法改正と言っても、中曽根さんと安倍さんの語る内容は違うと。
鈴木)似て非なるものという表現がいいかな。中曽根さんは戦争を知っている世代です。そこから戦後の歴史の中で感じ取っている憲法改正論があり、世論にまず聞いてみようとしている。一方で安倍さんは憲法改正をしたいので世論を一生懸命惹き付けようとしている感じがします。アプローチの第一歩から違うニュアンスが出ていますね。
高嶋)憲法改正は国民・世論と共にありますというのが中曽根さん。まず改正ありきというのが安倍さん。
鈴木)そういうことを含めて、戦争世代だから説得力があります。
戦争世代だからこそ重い平和への言葉高嶋)戦争を知っている世代でいえば、国会議員も若返ったというと変ですけど。ご年代はご年代だけど、世代交代をしていますから戦争を知らない。それについてはどんな印象を持ちましたか?
鈴木)安全保障でも何でもそうですけど、強い日本を作っていこうという意味では安倍政権も中曾根さんも同じです。やっぱり中曽根さんの過去の言葉で思うのは、それを行使しないための平和への道は何か、外交努力というものがセットにあります。戦争世代だからこそ言える重い言葉だと思います。
高嶋)昔の海軍主計中尉の中曽根さんの軍服姿はえらくイイ男で。今はお元気ですか?
鈴木)はい。99歳です。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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