日本に3人しかいない「眼鏡ライター」という仕事
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、眼鏡ライターの伊藤美玲が出演。眼鏡ライターになった経緯ついて語った。
黒木)今週のゲストは眼鏡ライターの伊藤美玲さんです。よろしくお願いします。
眼鏡ライターという職業を私は初めて聞きますが、伊藤さん含めて日本には何人ぐらいいらっしゃるのですか?
伊藤)「眼鏡ライター」と名乗っているのは、私を含めて3人です。
黒木)非常に少ないですね。主に雑誌で眼鏡のことをお書きになるのですか?
伊藤)そうですね。最近ではウェブ媒体も増えています。
黒木)その職業を選ばれたきっかけは、眼鏡が好きだったからということですか?
伊藤)ライターとして独立したときは専門を決めていなかったのですが、眼鏡が好きで、日本とか海外の展示会に出入りしているうちに業界の方とつながって、これを専門として頑張ってみようと思いました。
黒木)眼鏡のことを知る人がいないというのは、例えばどういったところなのですか?
伊藤)新作が年に2回出るのですが、展示会を毎回追いかけているライターが、業界誌の記者の方はいらしても、フリーの方ではいませんでした。
黒木)それを追いかけることで、何が見えて来るのですか?
伊藤)トレンドや、いままで使われていなかった新しい技術など、いろいろなことがあります。
黒木)いくつか持って来ていただいています。
伊藤)これは全部自分のものです。個性的な物を集めて来ました。
黒木)これはバラですか?
伊藤)そうですね。バラがかたどられていて。
黒木)初めて見ました、こういう眼鏡。
伊藤)これを社会人になってお店で見つけて、眼鏡は写真を撮るとき外すものだと言われて育って来ましたが、これを見たときに「これは写真を撮るときに外す眼鏡か? こんなに眼鏡をポジティブにオシャレに捉えている世界がある」ということをそこで知りました。
黒木)バラが咲いていますよ。芸術性が高い。
伊藤)これをかけていると、絶対につっこまれますね。
黒木)そうですね。この眼鏡だけで1時間くらい持ちそうですね。こちらは色がポップですね。
伊藤)色がキレイで石も入っていて、しかも染色された鳥の羽がはさんである。
黒木)ここのことを何と言うのですか?
伊藤)テンプル、蔓かテンプルと言います。
黒木)カラフルですね。表と裏の色が違います。これもちょっとはめてみてください。うわあ、似合いますね! 派手な物もオーソドックスな物も。
伊藤)個性的なものから惹かれて行ったところはありますね。最近のコレクションはこちらです。
黒木)これも相当ですよ。ちょっとクラシックが入っていますけれど、普通買いませんよね。どういうときに使っているのですか?
伊藤)普通にサングラスとしてかけています。せっかくかけるのであれば、アクセサリーが1つふえたと思って楽しんでいただきたいと思います。
伊藤美玲/眼鏡ライター■保険会社、出版社勤務を経て、2006年、フリーのライターとして独立。
■眼鏡好きが高じて展示会やショップを訪ねるようになるうち、仕事が眼鏡中心に。
■眼鏡専門誌などを中心に、眼鏡にまつわるインタビューやコラム記事を執筆。デザイナーへのインタビュー、工場の取材など眼鏡にまつわる様々な仕事で活躍中。
■2015年から2017年まで、眼鏡の国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査員も務めた。
※「iOFT」は、International Optical Fair Tokyoの略称です。
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