落札価格20万円~世界的に注目される南アフリカのワインの味
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、「プレミアムワイン株式会社」代表取締役で、ワインスペシャリストの渡辺順子が出演。いま、世界的にも注目されている南アフリカ産のワインについて語った。
黒木)今週のゲストは「プレミアムワイン株式会社」代表取締役で、ワインスペシャリストの渡辺順子さんです。
ワインを試飲させていただいたのですが、選んでいただいたのが、フランスのプロヴァンス地方のロゼワインでウィスパリング・エンジェルと、南アフリカのアスリナワインというもの。こちらは日本でも購入できるのですね?
渡辺)そうですね、こちらのロゼワインはかなり人気でして、世界中で320万本も生産しているワインで、日本でも購入可能です。南アフリカのワインは、まだできたばかりですが、日本に新しく入って来て購入可能です。
黒木)しっかりした味でした。
渡辺)こちらのワインは、女性らしい柔らかな味わいを醸し出しています。
黒木)そこに力を感じました。お料理が美味しくなりました。
渡辺)開けたばかりのときは、力強過ぎてアルコール度数も14.5パーセントあります。
黒木)高いですね。
渡辺)ただ少しおいていただくと、まろやかな深い味わいと香りが出て来ますので、お肉に合わせていただいたら美味しいと思います。
黒木)フランスのロゼワイン、ウィスパリング・エンジェルと南アフリカのアスリナを紹介していただきましたが、渡辺さんはワインのテイスティングはなさるのですか?
渡辺)そうですね。スペシャリストの仕事はオークションに出品されるワインの価値を決めることですので、高いワインをテイスティングすることは多いのですけれども、やはり私はワイン文化を皆様に伝えて行くということがしたいので、オークションに出品されるワインだけでなく後進国、まだまだこれからワインが出て来るという新しいワインも紹介して行きたいと考えております。
黒木)そのなかで南アフリカ共和国のワインというのは?
渡辺)南アフリカはいま、いちばん注目されているワインの産地です。去年、オークションでも南アフリカのワインが初めて出品されたのですが、以前は落札予想価格が1本3万とか4万だったものが、20万近くで落札されています。それくらい世界中の人が注目している。そうした高級ワインを産出する産地であり、飲みやすいワインも産出しています。フランスやアメリカがアフリカに進出しているということもあるのですが、まだまだ現地の人が手作りで作って、その土地の味わいを醸し出しています。
渡辺順子/ワインスペシャリスト■1963年・愛知県生まれ。
■ニューヨークに移住、フランスへのワイン留学を経て、2001年から世界最大のオークションハウス「ニューヨーク・クリスティーズ」に入社。アジア人初の「ワインスペシャリスト」として8年間勤務。
■2009年に退社し、ワイン・コンサルタントとして独立。
■2010年に「プレミアムワイン株式会社」を設立し、代表取締役に就任。ワイン投資のアドバイザー、セラーを管理するセラーマネジメントのほか、世界有数のワインオークションハウス「ザッキーズ」の日本代表として日本国内での高級ワインのオークションを開催するなどワインビジネスの第一線で活躍。
■著書に『世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン』がある。
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