再編せざるを得ないドラッグストアの実状

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月3日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。ドラッグストア業界の再編について解説した。

【スギとココカラ統合へ】ココカラファインのロゴ(上)とスギ薬局のロゴ=2019年6月1日、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

ドラッグストア再編~スギ薬局とココカラファインが経営統合へ

ドラッグストア大手のスギ薬局とココカラファインは6月1日、経営統合に向けた協議を始めたと発表した。実現すれば売上高は9000億円に迫り、業界トップのイオン系ウエルシアを抜いて1位に躍り出る。

飯田)ココカラファインは業界大手のマツモトキヨシとも資本業務提携の検討をしているということで、こことの協議も止めないということだそうです。そう考えると、相当大きなドラッグストアチェーンになるのかなというところですね。

須田)ドラッグストア業界はこれまであまり注目されていなかったのですが、事業内容が我々のイメージからかなり変化しています。日本語で言うと薬局ということですが、最近ではただ単純に薬だけを扱う薬専業店ではなくて、飲料や食品、食品にしても弁当からサンドイッチ、デイリーと呼ばれている食品まで扱うようになっています。朝の時間帯にドラッグストアに行ってみますと、まさにコンビニ感覚で利用しています。ドラッグストアに留まるのではなく、ミニスーパーに寄せるような営業形態になっています。

マツモトキヨシ茨木阪急本通店(大阪府茨木市)(マツモトキヨシ - Wikipediaより)

一方で外国人観光客へ特化した店舗も

須田)その一方では莫大なインバウンド、外国人観光客向けに薬を売るような繁華街型のドラッグストア形態にもなっているのですが、いずれにしてもそれを進めて行った結果、成長の限界が見えて来た。店舗数を増やしてもそれほど売り上げ、利益が上がって行かない状況になっている。そこで、これからどういう形で成長戦略を描いて行くのかというところを、各社、各グループが考えている最中なのです。
1つは薬を調合する部門の調剤や介護、或いは医療を重視するところに寄せて行くのがいまの業界の流れです。そうすると調剤をやるにしても、人手不足の薬剤師の確保・育成。特に育成のところに力を入れてやって行かなければならない。そうなると、数の多くないチェーングループだと対応できません。投資金を捻出するために、これからこういった業界再編が加速して行くのではないかと思います。

飯田)これもコンビニ業界と同じで、ある程度の数に集約される方向へ進んで行くのですかね。

須田)そうですね。加えて、ライバルはコンビニとかスーパーというところでしたが、そこも益々強化されて行く。逆にコンビニ業界でも、一部は薬局とコラボレーションしている店舗も出て来ています。この辺りの境界が無くなるのではないかと思います。

飯田)うちの近所にもドラッグストアが増えていますが、食品が安い。あれでお客さんを引っ張る戦略もあるらしいですね。

須田)コンビニは原則的に値引きしないので、価格重視の人はドラッグストアへ行きます。そういう使い分けが出て来ています。

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