大阪府吹田市の拳銃強奪事件~犯人は一発試射か
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月17日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。大阪府吹田市の拳銃強奪事件について解説した。
大阪府吹田市の拳銃強奪~容疑者の身柄確保
大阪府吹田市の交番で警察官が刺され拳銃が奪われた事件で、大阪府警は6月17日、強盗殺人未遂の疑いで逃走していた男を逮捕した。逮捕されたのは住所不定、職業不詳の飯森裕次郎容疑者(33)。この事件は6月16日午前5時半ごろ、大阪府吹田市の千里山交番で、26歳の男性警察官が刺され、実弾5発が入った拳銃が奪われたもの。大阪府警によると飯森容疑者を大阪府箕面市内で発見し、身柄を確保。逮捕された際、飯森容疑者は拳銃を所持していたとのことである。
飯田)位置関係を整理しますと、大阪府吹田市は大阪の北部で、吹田と箕面の位置関係なのですが、東西にほぼ隣り合っています。犯人は西に向かって逃げて行った形になるわけですよね。
須田)逃げて行ったのか、西部の方で拳銃を使う動機があったのかということだと思います。これだけのリスクを冒して奪ったのですから、何らかの使用目的があったはずです。未然に身柄を確保できて良かったと思います。襲撃、使用という第2の事件が起こるのを防いだことになります。
飯田)当初は東京品川区という報道もありました。一部報道では父親も大阪市内に在住であるとか、高校時代まではあの辺に通っていたということで、土地勘があったようですね。
計画的な犯行
須田)計画的ですよね。事前に空き巣の被害に遭ったという偽の110番通報をして、2人の警官が出て行った後を見計らって襲撃するという辺りから考えると、交番がどういうところにあって、外部の目からどのように見られているのかを分かった上での犯行です。
飯田)メールもいただいています。“IDC18番わだ”さんという方が指摘していますが、被害に遭った古瀬巡査は防刃チョッキを着ていた。防刃チョッキのない、脇などの隙間を狙って7回も刺しているのは、相当知識がある犯行ではないかと。
須田)まさにそうでしょうね。110番通報をすると、どの地域で事件が発生したら、どの交番が出動するのかということも分かっているのではないですか。
飯田)千里山交番がある隣駅の、関大前というところから通報した。そうするとあそこの交番から出て来るということが分かっていたわけですものね。
須田)相当な準備があったのだろうと思います。
飯田)今後のことを考えると、日本の警察行政に対する問題を突き付けた形になりますよね。
犯人の拳銃使用を間一髪で未然に防いだ
須田)交番は地域住民にとって、日本のインフラのようなところがあります。交番があるだけで安心安全な気持ちにもなりますから、これをなくすことはできないのでしょうけれども、交番を維持するために今後何が必要なのかを考えるべきだと思います。
飯田)1つ情報が入って来ました。捜査関係者によると、所持していた拳銃に残った実弾は4発だったということです。奪われた際は5発入っていたということですから、1発使われた可能性がある。どこかで使われた、あるいは試射をしたのか。
須田)何も起こっていないことを見るに、試射なのでしょうね。つまり、明らかに使用する目的があったということだと思います。
飯田)そうすると、間一髪で未然に防いだ可能性もあるということですね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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