3年前の約20倍! 八ツ場ダム見学ツアーが今大人気な理由とは?
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ニッポン放送「週刊!なるほど!ニッポン」(6月30日放送)では、『群馬県 「完成したらもう見られない! 八ツ場ダム見学ツアーが人気!?」の巻』というトピックスを紹介した。
一時期ニュースやワイドショーで話題になった八ツ場ダム。戦後間もない1952年、昭和27年に調査を開始してから70年近い歳月が経ち、今、正に大詰めを迎えています。これまで地元の激しい反対運動や、度重なる事業の遅れ、民主党政権下の中止表明と撤回などを経て、いよいよ来年春ごろの完成に向け順調にすすんでいます。
そんな完成目前の「八ツ場ダム」に今観光客が押し寄せているそうです。その理由は、「八ツ場ダム」の「インフラ観光ツアー」、その名も「やんばツアーズ」!完成したら当然見ることが出来ない、工事現場の観光ツアー。
何がそんなに人気なのか? 国土交通省 関東地方整備局 八ッ場ダム工事事務所 遠藤武志副所長にお話しを伺います。
晴の輔「工事も終盤になっていて、その見学者が増えているとか」
遠藤「4月、5月の2ヶ月で約7千人の方に来ていただいています。2018年度は5万5千人の方がいらっしゃいました。2016年は2千800人。2017年が2万9千人」
晴の輔「どんどん増えていますね!昨年が5万5千人!」
遠藤「3年前の大体20倍ぐらいになっています」
晴の輔「人気の理由は何なのでしょう?」
遠藤「2017年から10本のプランによる『やんばツアーズ』を作り、それが爆発的な人気になりました。一番多くの人数が参加しているのが、予約なしの『ぷらっと見学会』」
晴の輔「ぷらっと行ける」
遠藤「そうです。あと安定的な人気なのは『やんばコンシェルジュ御案内ツアー』9月まで募集していますけど、結構一杯です」
晴の輔「コンシュルジュがいるのですね!」
遠藤「地元出身の女性が担当しています。また最先端技術ツアーの『土木技術者・土木系学生向け 最先端技術の八ッ場ダム見学ツアー』があります」
晴の輔「それはどちらかというと、お勉強というか専門的なことまで教えてくれるツアーなのですか?」
遠藤「そうですね」
遠藤「何回も来られるリピーターも多いようです。1年前に比べたらダムの高さは、今より低いところにありました。このように現場が変化しているので『今年来てみたら出来上がっちゃったね』なんてことを言われること多いです」
晴の輔「今しか見られない光景があるということですよね?」
遠藤「全く水が貯まっていない景色は、夏までしか見られません。以降は水を貯め始めますので」
晴の輔「空っぽ見ておきたいですね~。そういう楽しみ方があるんだ!」
遠藤「『ずっと見ているんだよ!』とおっしゃっていただく方もいます」
晴の輔「ファンになってしまうのですね」
遠藤「工事中に一度見に来てくれたお客様が、完成した時に『説明聞いたけど、ホントに水は貯まったのかな』とまた見に来ていただけるのだと思います。ダム完成後のダム湖では、水陸両用バスや観光船を計画中です。また下流の吾妻渓谷では、付け替えで廃線になったJR吾妻線を活用した、「自転車型トロッコ」を走らせる計画を進めています。ダムを見に来たら、『変わったものがあるな、乗ってみようかな』と思っていただければ」
晴の輔「今しか楽しめない「やんばツアーズ」。完成後も新たなものでたくさん楽しみがある」
遠藤「やんばツアーズのフレーズがあります。『“いまだけ”“ここだけ”“あなただけ”』」
晴の輔 「(笑) 素晴らしい!是非とも行きたいと思います」
週刊なるほど!ニッポン
FM93AM1242ニッポン放送 日曜24:50-25:00