栃木県足利市に「渋谷スクランブル交差点」が出現!

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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(10月13日放送)では、「栃木県足利市に、あの『渋谷スクランブル交差点』が出現? 映像のまちは、不可能を可能にする!」というトピックスを紹介した。

栃木県足利市に「渋谷スクランブル交差点」が出現!

ラグビーやサッカーで日本代表が活躍すると、そのつど大いに盛り上る渋谷駅前の「スクランブル交差点」。1回の青信号中に1000人以上、多いときは3000人が横断するという、世界で最も人通りの多い横断歩道。そんな渋谷の「スクランブル交差点」が、栃木県足利市に出現したという。

足利市「映像のまち推進課」課長・安西健さんに、立川晴の輔が話を伺った。

栃木県足利市に「渋谷スクランブル交差点」が出現!

晴の輔:「渋谷のスクランブル交差点」が、本当にあるのですか?

安西:あるのですよ。足利競馬場跡地の2ヘクタール・2万平米を使って、渋谷のスクランブル交差点を再現しております。道路と歩道は、ほぼ実寸大の大きさで、センター街入口のアーチ、落書き、ステッカー含めてリアルに表現されています。

晴の輔:足利市にスクランブル交差点を再現した理由は?

安西:私ども足利市は「映像のまち足利」をキャッチフレーズに、映画やドラマのロケ地誘致に力を入れており、関係者から「渋谷の街を再現できるところはないですか?」と問い合わせをいただきました。

晴の輔:ロケ誘致というのはよく聞きます。でもその街に元々ある建物とか、景色ならわかるのですが…「スクランブル交差点」を再現できる場所はないか? という問い合わせなのですね。それで映画を撮られたのですか?

安西:予定では2019年12月までに、3本の作品を撮影することになっており、9月末に1本の中国映画を撮り終えました。渋谷の交差点は大勢の人が必要とのことで、3日間で3000人のエキストラに登場いただきました。

晴の輔:本物のスクランブル交差点では絶対に撮れないけれど、足利市だと撮影できる!

安西:時間を気にせずに、いろいろなシーンが撮れます。周りはグリーンバックと呼ばれる壁で覆われていますので、さまざまな時代の背景もCGで再現可能ですね。

晴の輔:なるほど! 昭和40年代のスクランブル交差点と、平成に入ってからのスクランブル交差点は違いますものね。いまは工事もしていますし。

安西:中国映画を撮影したときには、スクランブル交差点のど真ん中に中国の二階建てバスを停車させて、そこからお金を撒いて人が集まる、というシーンを撮りました。

晴の輔:本当の渋谷ではできないですよね。

栃木県足利市に「渋谷スクランブル交差点」が出現!

晴の輔:このスクランブル交差点は、撮影が終わったらどうなるのですか?

安西:セットですので、年が明けたら解体します。

晴の輔:何だかもったいないですね。一般の人が見ることはできますか?

安西:いまは見られないのですが、予定している3本目の作品の撮影が終わった後に、一般の方に見せられないか制作会社・美術会社の方にお願いしている最中です。

晴の輔:渋谷のスクランブル交差点以外に、オープンセットとして何か作られたことはあるのですか?

安西:6年ぐらい前に『バンクーバーの朝日』という映画で使われた野球場と、バンクーバーの街並みを再現したオープンセットを組んだことがあります。

晴の輔:それも観たいですね。

安西:セットは解体されて、いまは航空機産業の工場になっています。

晴の輔:これからも、そういう機会はあるわけですよね?

安西:はい。足利競馬場跡地も全体で6ヘクタール以上ありますし、市内の別の場所もありますから。今回と同規模、あるいはもっと大きなオープンセットを誘致したいですね。

栃木県足利市に「渋谷スクランブル交差点」が出現!

晴の輔:オープンセット以外で、足利市でロケをさせて欲しいという要望はあるのですか?

安西:実は、10年ぐらい前に廃校になってしまった女子高・旧足利西高校があるのですが、そこでは5年間で100本以上の撮影をしました。

晴の輔:フル稼働しているではないですか! 学園モノの撮影ですか?

安西:最近だと、『今日から俺は!!』というドラマのメイン撮影地になりました。

晴の輔:見ている人が「聖地巡礼」で訪れたりしているのでは?

安西:通常は一般開放していないのですが、校門のところから写真を撮られたりしています。昨年(2018年)は「聖地!西高学園祭」という名称を付けて、1日だけ一般開放しました。1000人ぐらい来るかなと思っていたら、ありがたいことに3200人ほど押し寄せまして、大騒ぎになりました。

栃木県足利市に「渋谷スクランブル交差点」が出現!

晴の輔:足利市は東京からそこまで遠くないですからね。

安西:2時間ちょっとで来られるし、先ほどの高校含めて撮影する場所が多い。また市民の方も撮影に協力的であると、業界関係者の方がおっしゃっていました。

晴の輔:ロケに協力的なのは、撮影する方としてはありがたいと思います。おもてなしができているということですね。足利市も日本のハリウッドになる日が近いですね。

安西:そうなるように頑張りたいと思います。

週刊なるほど!ニッポン
FM93AM1242ニッポン放送 日曜24:50-25:00

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