沢尻エリカ容疑者が逮捕された合成麻薬「MDMA」とは

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月18日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。合成麻薬MDMAについて解説した。

沢尻エリカ容疑者が逮捕された合成麻薬「MDMA」とは

【沢尻エリカ容疑者逮捕】湾岸署に入る沢尻エリカ容疑者を乗せたとみられる車=2019年11月16日 東京湾岸警察署 写真提供:産経新聞社

合成麻薬MDMA

合成麻薬MDMAを所持した疑いで、女優の沢尻エリカ容疑者が逮捕された事件。MDMAは「エクスタシー」「バツ」と言った俗称で呼ばれ、覚醒剤と似た化学構造を持つ結晶性の粉末合成麻薬で、強い幻覚作用と興奮作用を併せ持つ。

飯田)80年代にアメリカで広がり始めて、日本では89年に麻薬取締法の規制対象となりました。

須田)既存の麻薬に比べて、幻覚作用が非常に強いのです。アメリカで主に流通しているのはコカインですが、それよりも服用の仕方が簡単でおしゃれということで、若い人たちの間におしゃれ感覚で広がりました。

飯田)粉末状の合成麻薬ですが、錠剤のようにするのですね。

須田)錠剤を口から飲む形です。コカインは鼻から吸引するので鼻汁が出てしまいますが、外見上はあまり変化が見られないということで広がったと聞いています。89年に日本では麻薬指定されています。最近の話ではありません。だから、これは違法薬物なのだという認識は定着しているでしょう。過去にもこれで俳優が逮捕されています。だからいいというわけではありませんが、今回のケースは所持で、初犯ということもあって執行猶予がつくと思います。一連の報道を見ると、このタイミングで計ったように逮捕したという指摘がありますが、警視庁としては相当慎重に捜査を進めた結果、このタイミングになったのだと思います。日程を決めた場合、家宅捜索をした場合に出なかったらどうするのか。

飯田)所持が問えなくなってしまいます。

須田)あるいは、尿検査をしたときに使用歴が出なかったらどうするのか。すべての内偵を精査して、その上でタイミングを見計らってやることです。ですから、敢えて特定の日に逮捕するなんてことはできません。警視庁は慎重に捜査したのだと、評価すべきだと思います。いま多いのは市販薬の大量摂取です。このケースが4割くらいあって、まだ法の抜け穴があります。そこをやらなければいけないというなかで、違法な薬物を許すわけには行きません。

沢尻エリカ容疑者が逮捕された合成麻薬「MDMA」とは

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

脱法ドラッグから市販薬の大量摂取へ

飯田)少し前に、脱法ドラッグに対して法律を改正して厳しくしました。そうすると、今度は市販薬の大量摂取になってしまった。

須田)昔は脱法ドラッグが4割使用でした。それがそのまま、市販薬の大量摂取に移ってしまったのです。

飯田)これで難しいのは、市販薬をそのまま規制するわけには行かないところですね。大量販売の規制くらいです。

須田)自主規制で、薬局ではその手の薬品について、1人1本までという規制がされています。しかし、店を回ってしまったら意味がありません。その対策を取らなければいけないので、違法薬物についてはすべて摘発して行かなければならないと思います。

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