“自動ブレーキ義務化”は当然の流れ

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月18日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。国土交通省が発表した自動ブレーキの義務化について解説した。

“自動ブレーキ義務化”は当然の流れ

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

国土交通省が2021年からの自動ブレーキ義務化を発表

国土交通省は17日、2021年11月から国内メーカーが販売する新型車に、自動ブレーキの搭載を義務付けることを発表した。歩行者への衝突を回避するなど国際基準と同等の性能を求め、メーカーに認定試験を課すということだ。

飯田)以前から義務化は検討されていましたが、17日、世界に先駆けて発表されたということです。

佐々木)当然の流れです。日経新聞の記事を読んでいたら、2018年に販売された国内の新車は、84.6%が自動ブレーキ装着済みです。すでに普及しています。

飯田)後追いですね。

佐々木)もう少し先になると、完全自動運転車の実用化という話です。これは技術的にというより、社会的に実現が難しいのではないかと思います。自動運転にはレベル5まであるのですが、自動運転になっている車はいくつか出ています。

飯田)高速で前の車に追随して行くなどは、レベル2くらいですかね。

佐々木)以前、日産の広告の仕事で自動運転車を運転したのですが、自分が慣れていないので、まだ怖いですね。車自体は安全で、高速に乗って合流してから自動運転のボタンを押します。勝手に車線変更したりしてくれて、任せておけばいいのですが、気持ちがついて行きません。運転する側も歩行者も、完全自動運転はまだ怖いですよね。現代の日本人はテクノロジーに対して、若干の怖さを持っていますから。そういう社会でこれを普及させるのは難しいと思います。当分の間、10年~20年はレベル2~3の半自動運転が続く状況だとすれば、この自動ブレーキなど、いろいろな安全策を増やして、未来の完全自動運転に慣れて行くことが重要だと思います。

飯田)安全だということを見せて、心の部分を変えて行く。

佐々木)アメリカでは、完全自動運転中のテストで事故を起こして、人が死ぬ事故が起きています。ここで日本のメディアは大騒ぎしてしまうわけですよ。「ついに自動運転車が暴走」というような。そうすると世論の気持ちが萎むので、やめさせるのではなく、精度を上げて安心安全に、テクノロジーを進化させるための報道をして行くべきだと思います。

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