衆議院解散は6月か
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月13日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。12日のNHK「日曜討論」での安倍総理の言動について解説した。
安倍総理~自民党総裁4期目を否定
安倍総理は12日、NHKの「日曜討論」で自民党総裁として4期目を目指すことに否定的な考えを重ねて示し、「まだ1年9ヵ月もあるので燃焼しつくす決意で臨んで行きたい」と語った。また衆議院の解散については「すべきときが来れば躊躇しないが、まったく考えていない」と示した。
飯田)解散について白紙というのはわかりますが、「すべきときが来れば躊躇しない」と一言付け加えているような感じがあります。
須田)「まったく考えていない」というのは、「この件については嘘をついていい」という大前提がありますので、このコメントどおりには受け取れません。その前の「すべきときが来れば躊躇しない」というのは、例えばきょうがすべきときだったら解散するのでしょう。今年(2020年)はオリンピックがあるので、その前後は解散総選挙に踏み切ることができません。来年(2021年)になると安倍総理の任期が1年を切りますので、追い込まれ解散となって、伝家の宝刀という意味合いを失ってしまいます。そうすると、今年選挙があるのがオーソドックスなタイミングだと思います。本来恐れられていたのが冒頭解散、通常国会1月20日の解散です。しかしIR事件が尾を引いていて、これが今後どのようなハレーションを起こして行くのか、見通しがたっていません。その一方で一部大手マスコミの世論調査によると、支持率がまた回復しています。
飯田)共同通信の調査も6ポイントほど上がっています。
秋または6月の解散の可能性
須田)49%ですかね。これを見ていると、「冒頭解散できるのでは」と頭をよぎってもおかしくない状況でもあります。これまで安倍総理は、国政選挙でことごとく勝ち続けて来ました。ラッキーな部分もありましたが、ここへ来ても強運は続いています。そのため、必ずしも通常国会冒頭解散が白紙になったわけではないのですが、年度内の予算の成立を考えると、ここは解散すべきときではないでしょう。そうすると可能性が高いのが、1つは秋、もう1つは6月解散の7月投開票です。これは7月の東京都知事選とぶつけて、ダブルです。もし6月となると、通常国会がどのような動きを見せるのかです。議論が盛り上がる、あるいは対立が鮮明化して来れば、大義名分が見えて来ます。その際、野党が前回の選挙より議席数を上回るためには、一本化するしかありません。ところが選挙が遠のいたということで、野党の合流はどうも雲散霧消してしまったような雰囲気です。
溝が深まってしまった野党
飯田)国民民主党も立憲民主党も、お互いが自分たちの主張を前面に押し出して、「合併はしない」と立憲が言うと、国民は「対等で合併しなければご破算だ」と。選挙が遠のいたから、このような主張が出て来たということですか?
須田)合流協議を経て、むしろ溝が深まったのではないでしょうか。このままで野党共闘がうまくワークするのか。安倍総理からみると千載一遇のチャンスです。
飯田)解散してもいいと思っても不思議ではないと。
須田)そうなると秋よりも、6月解散、7月投開票の可能性が高いのではないでしょうか。場合によっては通常国会の冒頭というような風も吹き始めています。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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