ヒゲともみあげの境目ってどこ?
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ニッポン放送「鈴木杏樹のいってらっしゃい」
ヒゲの成分は主に『ケラチン』というタンパク質の一種です。ケラチンはヒゲ以外にも髪の毛や爪、皮膚の成分でもあります。
ヒゲの硬さは住んでいる地域によって変わって来ます。寒い地域の住人のヒゲは、比較的柔らかいそうです。これは吐く息でヒゲが凍って、顔が凍傷になることを防ぐためと言われています。ですので、寒い地域の住人のヒゲは自然と柔らかく生えるそうです。
逆に温暖な地域の住人のヒゲは、硬めなのだそうです。日本人の場合は硬めになります。
水を含んでいない硬めのヒゲですが、黄銅と同じくらいの硬さと言われています。黄銅とは銅と亜鉛の合金のことで、真鍮(しんちゅう)とも呼ばれています。黄銅でできたものの身近な例として、5円玉があります。つまり硬いヒゲは、5円玉と同じ硬さということになります。
耳のすぐそばに生えている毛のことを『もみあげ』と言いますが、もみあげはヒゲではなく、髪の毛に分類されています。
もみあげとヒゲの境界線ですが、理容業界では“耳たぶから鼻に向かって引いた線が境目”と定めています。また、もみあげとヒゲがつながっているスタイルは『リンカニック』と呼ばれています。
これはアメリカ16代大統領、エイブラハム・リンカーン氏がこのスタイルをしていたことから、こう呼ばれるようになったそうです。