“共感”を示すには「相手がなぜそう感じたか」を聞いてみる
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女性からの相談やグチに対して、“男性は『解決』しようとするのではなく、『共感』すべきである”と、一般的に伝えられています。これに対して、『アドラー心理学』の提唱者であるアルフレッド・≈さんは、『本心ではない「それ、わかる!」は共感にならない』と指摘しています。
例えば男性が女性から、上司の仕事のやり方についてグチや不満を言われたとき、最初に「そうか、上司の仕事のやり方がおかしいと思っているんだね」と言います。それに続いて、「どういうときにそう感じたの?」と聞くのがいいとしています。
ところが男性の場合、論理的に物事を処理しようとする傾向があるため、「具体的にどんなやり方がおかしいの?」と聞いてしまいがちだそうです。同じ質問でも、『どういうときにそう感じたの?』と『どんなやり方がおかしいの?』では、方向性が違います。
『どういうときにそう感じたの?』は、相手(女性)の感情。『どんなやり方がおかしいの?』は、上司の行動に対しての質問です。この場合、女性の方は“上司の仕事のやり方”についていろいろ言いたいわけではなく、“それによって自分の感情がどのように動いたか”を聞いてもらいたいと思っているそうです。
こうした心理を理解した上で、相手の話を聞きながら、より感情に関する質問をして行くことが、『アドラー心理学』で紹介されている“共感を伝える話の聞き方”だそうです。
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