涙は血液の一種~なぜ透明な色になるのか?
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血液の成分
『血しょう』と『血球』
血液は大きく分けると、『血しょう』という“液体の成分”と、『血球』という“細胞の成分”からできています。
割合は血しょうが約55%、血球が約45%です。血しょうは栄養やホルモン、二酸化炭素や古くなった細胞などを運ぶ働きをしています。
血球の3つの働き
血球は骨髄で作られていて、『赤血球』と『白血球』、『血小板』の3つの成分から成り立っています。
この3つの成分は、いずれも違う働きをしています。赤血球は血球の成分の96%を占めています。
赤血球のなかには『ヘモグロビン』という、赤い色素が含まれています。
血液が赤いのは、ヘモグロビンの色素が赤いためです。赤血球は主に酸素を運ぶ働きをしています。
白血球は、体のなかに入って来た細菌やウイルスなどと戦って、体を守る働きをしています。
一般的に『免疫力』と呼ばれるものは、この白血球の働きのことを言います。
血小板はケガをして出血したときに、血を止める働きをしています。
正確には、まず血小板が血を止めて、そのあとに血しょうが血を止めています。
涙は血の一種
透明なワケ
涙も実は血液の一種で、血液のなかで血球が取り除かれており、ヘモグロビンが含まれていないため、透明な色をしています。
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