熱海を復活させたのはテレビの「AD」? その秘策とは
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かつて観光客が激減した熱海市が人気を回復させているが、その施策が注目を集めている。
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熱海市
熱海市では、地元を知り尽くした一人の担当職員が番組の制作担当=AD(アシスタントディレクター)等を支援して番組のロケ誘致をする事業を立ち上げた。24時間体制で取り組み、みごと熱海人気を回復させた熱海市役所・観光経済課の山田久貴氏に、1月27日(月)のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」では話を訊いた。
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※画像は熱海市プレスリリースより
このプロジェクトは「ADさん、いらっしゃい」といい、テレビの情報バラエティ番組やドラマ、映画などの撮影にロケ地として選んでもらい、番組の企画を聞いて、それに見合うネタ・施設の情報提供、取材交渉から、エキストラ候補の地元住民の方の紹介や連絡調整などを行うが、これを山田氏1人ですべて行なっているという。
丁寧な応対の甲斐あって、テレビの情報バラエティ番組などのロケ取材が急増。なんとこれまで利用した700番組以上にものぼるとのこと。その影響で、番組を見た視聴者が多く熱海に訪れるようになり、かつて利用していた層とは別の、若い世代の利用も増えたそうである。
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テリー伊藤 那須恵理子 垣花正
この日番組に生出演したテリー伊藤氏は、テレビ番組ディレクターとして、演出する番組のロケに熱海を利用したことがあると語った。
「『(ビートたけしの)お笑いウルトラクイズ』(日本テレビ)では熱海港でバスを沈めましたし、熱海後楽園ホテルで、八代亜紀さんの寝てるところに忍び込んで素顔を見に行きました」
このように当時の思い出をしみじみと語ると、「まさにそのロケ、私がアテンドしていました」と、当時から山田氏が対応していたことを明かした。
するとテリーは慌てて「その節はありがとうございました!」と感謝を述べ、番組パーソナリティの垣花正は「わがままが多いディレクターだったでしょう? ごめんなさいね」とテリーの代わりに謝罪し、笑いを誘った。