新型コロナウイルス~日本政府の初動は間違っていなかったか
公開: 更新:
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月6日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫と衆議院議員の馬淵澄夫が出演。衆院予算委員会での一般質疑について解説した。飯田浩司が休みのため新行市佳が進行を務めた。
国会、新型コロナウイルスの政策対応で与野党議論
5日、国会で行われた衆議院予算委員会で、与野党は中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの政府対応を中心に議論した。与党は水際対策強化について安倍総理から具体策を引き出し、野党は適切な情報開示などを求めた。
新行)衆院予算委員会は6日から麻生太郎財務相らが出席して、予算案の一般質疑に入ります。
鈴木)馬淵さんも予算委員会には立つのでしょう?
馬淵)当初はきょう(6日)の予定だったのですが、本会議が入りましたので、7日の予算委員会での一般質疑に立ちます。
質疑内容では政策を中心とした内容を予定
鈴木)復帰一発目で、みんなが期待していると思います。詳しくは言えないでしょうが、どのあたりを質問するのですか?
馬淵)政策論をやらなければいけないと思っています。全閣僚出席でテレビ中継の入る基本的質疑では、野党は桜とIRを中心にやっていましたが、コロナウイルスが発生してからの政府の初動対応の問題、あるいはみなさんの不安に対してどう対応するかということを、必ず質問に取り上げるという内容に変わったのです。ここからは閣僚が指名閣僚だけになりますから、中身の議論ができます。私がやらなければいけないと思っていたのは景気の問題と、IRの中身の話です。国会冒頭でのIRは逮捕者の問題など、スキャンダラスな話ばかりが中心になっていましたが、そもそも経済対策としてのIRはどうなのかということを含めて、政策中心にやりたいと思っています。
鈴木)まさに経済の馬淵、危機管理の馬淵ですね。新型コロナウイルスに対する危機管理の一連の対応で、馬淵さんはどこが問題だと思っていますか?
馬淵)日本政府にも初動の遅れなどが指摘されていますが、いちばんの問題は、中国側の情報が十分に公開されていなかったということです。2万4000人の方が感染したとされていますが、10万人以上、あるいはもっと多くの方が感染しているのではないかということで、中国の報道を含めて相当に規正がかかっているのだと思います。武漢での封じ込めが、ある意味で失敗している。1000万人を超えるような都市を、感染が拡大するなかで抑えるのは無理な話です。日本も同様なのですが、感染がかなり拡大してしまっている可能性があると思います。感染者は35人と少なく見られていますが、感染の可能性のある方々が国内で移動してしまっているのですから、ここは相当慎重に対応しなければならないと思います。
政府の初動にミスがあれば厳しく追及する
鈴木)帰国第1便のチャーター機は早かったけれど、その後で潜伏期間の2週間は留め置くということなどを、政治決断でやればよかったと思うのです。危機管理とはそういうものではないですよね。
馬淵)ここも人権問題だと言われていましたけれども、本人の同意を含めて厳しく対応すべきだったと思います。まだある意味、退避勧告のレベルまで行っていないのです。渡航を止めるという勧告だけですから、レベル4までの引き上げを含めて対応を考えざるを得ないと思います。
鈴木)その辺りの質問を7日にすると。
馬淵)いたずらに不安を煽るわけではないですが、政府の初動にミスがあれば厳しく追及しなければいけませんし、しっかりとした対応を求めるのが行政の監視機能を果たす国会の役割ですから、しっかりとやりたいと思います。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。