羽田空港到着機の新ルート導入をどう考えるか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月14日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。羽田新ルートの実機飛行確認について解説した。

実機飛行確認~騒音は幹線道路沿いに相当する81デシベル

実機飛行確認とは、現状の運行ダイヤのなかで、実際の定期便が新たな飛行経路を運行し、管制官が新たな飛行経路の運用の手順などを確認する他、新しく整備した騒音測定局の機器の調整を行うことを言う。実際に運行している航空機を使って騒音などを確認するという作業である。国土交通省は13日、羽田空港への到着機が、新宿・渋谷・品川など東京都心を通過する新飛行ルートの実機飛行確認が12日に終了したと発表した。2月2日~12日までの間に想定していた7日間分の飛行ができたということで、合わせて520機が都心ルートで着陸した。騒音測定では、東京都港区の小学校で幹線道路沿いに相当する81デシベルに達した。国交省は予定通り、3月29日から新ルート導入という考えである。

飯田)メールもいただいています。“ヤスユキ”さん、46歳の横浜の方。「実家が目黒区内にあります。先日帰ったときに、真上を降下しながら次々と羽田に向かう航空機を見ました。品川寄りの目黒区ですが、耐えられないほどではないかなと思いました。飛行機好きなのもあるかもしれません。一方で、我が家の上を飛ぶルートで、けっこう飛んでいて不安です。とは言え、騒音は新幹線が近くに走っているからか、あまり気にならないのが事実だったりします。最近こういうルートで飛びますよという冊子が入っていましたが、正直、試験飛行の様子を見た人は不安でしかないです」ということです。

宮家)これは当然、賛否両論あると思うのですが、海外ではサンディエゴなどすごいですよ。真上を通っています。

飯田)市街地のね。

福岡や伊丹の例もある

宮家)日本でいちばんすごいと思うのは福岡です。福岡は市街地の真上を通りますからね。でも、空港撤去などという話にはなりません。福岡市民はある意味、それを受け入れているのです。当然、他にもこのような例がないわけではなく、福岡のような判断をすることも必要なのかなという気がしないでもありません。もちろん、下に住んでいて本当にうるさかったら、それは大変だとも思いますけれどね。

飯田)大阪の伊丹などもそうですけれど、国の補助など、スキームとしてはあることです。

宮家)どうやってこの負担を分かち合うかということなのでしょうね。

成田、羽田両空港の発着便が飛んでいる千葉県~みんなでどう分かち合えるか

飯田)“ミネルバの梟”さん、千葉県八街市の方です。「都心の上空を通る羽田の発着便の騒音を問題視することもありますが、我々千葉県民の頭上には、これまでも飛行機が飛び交っています。成田のみならず、羽田の発着便も飛んでいます。都心の騒音は問題でも、地方は問題ではないと言われているような報道に、釈然としない思いです」

宮家)その通りですね。

飯田)羽田に行く便はいままでの航路だと、木更津や八街の上空などを通って、東京湾を越えて着陸するので、分かち合いというところは確かにご指摘の通りですね。

宮家)世界中で本当に静かなところは、空港も何もないところですからね。何か便利なものがあるということは、何かの音が出るので、何らかの不具合が生じる可能性は常にあるわけです。そこをみんなでどうやって負担を分かち合うかと、綺麗事を言うのは簡単ですけれどね。もちろん、うるさいと思う人の負担も大変だと思います。

飯田)そこは二重サッシにするとか、いろいろ考えどころなのでしょうね。

宮家)やるべきことをやる。その上で、議論をするということでしょう。

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