ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月9日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。米大統領選の民主党候補者指名争いについて解説した。
バイデン氏、支持率急上昇~サンダース氏を抜いて首位
アメリカ大統領選の民主党候補者指名争いで、3日のスーパーチューズデーで躍進し復活を果たした中道のバイデン前副大統領が、全米平均支持率で急上昇し、左派のサンダース上院議員を抜いて再びトップに返り咲いたことがわかった。
飯田)「リアル・クリア・ポリティクス」という政治専門サイトによると、バイデン氏の全米支持率は38.8%で、サンダース氏の29.3%を大きくリードしているということです。劇的に展開が変わって来ましたね。
須田)やはりブティジェッジ氏が撤退したということが、大きな潮目の変化になったと思います。
飯田)あんなに早く撤退するとはね。
ブティジェッジ氏が撤退した背景
須田)スーパーチューズデーを待たずしての撤退で、何が起こったのかと驚きました。民主党のなかで、バイデン氏を含む中道グループの票が拡散しているという状況ができてしまった。そこを一本化しないと、間違いなくサンダース氏に負けてしまうということになりました。もしスーパーチューズデーでテキサス、カリフォルニアという大きな票田を失ってしまったら、間違いなく流れはサンダース氏に行ってしまうということで、私が聞いた情報では、民主党の中道派のメインラインがブティジェッジ氏を説得したということです。何らかの条件を付与して、撤退を容認してもらった。さらに驚くべきことに、あまり報道されていないのですが、2日にテキサス州ダラスでバイデン氏が開いた支援者集会にブティジェッジ氏が登壇し、バイデン氏を熱烈に支持するというスピーチをしたのです。これで空気が変わりました。
飯田)アメリカの報道を見ると、オバマさんもブティジェッジ氏に降りるよう説得したと出ています。どういうポストを約束したのですかね?
左派VS中道の激突に
須田)ポストだけではなく、どうもお金が動いたのではないかという指摘も、アメリカ国内では言われています。サンダースさんの陣営、あるいは民主党のなかの左派陣営からすると、スーパーチューズデーまでウォーレン候補が残ったことが、今回落とした敗因ではないかと言われています。結果的にこの人も撤退しました。これからは左派VS中道の激突になるのだと思います。
飯田)血で血を洗うというか、しこりの残りそうな戦いですね。本選はどうなるかわからないですね。
須田)そうですね。いまの勢いで言うと、バイデン氏が有利ということでしょうね。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。