瀬戸内寂聴 結果よりも努力をする過程にこそ意義があるのです
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【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1358回
私は女学生の頃、万年補欠の陸上選手でした。勝ち負けよりも、全力を尽くして稽古を積む、その過程にこそ意義があると、私は思っていました。
瀬戸内寂聴
撮影:斉藤ユーリ
《瀬戸内寂聴 新刊情報》
〈最新刊〉
寂庵コレクションVol.2
『あなたは、大丈夫』 瀬戸内寂聴
光文社刊 定価:1,400円(税別)
寂聴さんに話せば、その悩み、軽くなります!
30年間以上発行された寂聴さんの新聞『寂庵だより』で、つねに読者の投稿がたえない人気企画が「相談室」です。不倫、親子の確執、子どもの早すぎる死、ハラスメント、老いらくの恋愛にいたるまで、寂聴さんが相談者の悩みに優しく、ときには厳しく、自由な発想で答える悩み相談の決定版。あなたが悩んでいる解決策がこの本の中にきっとあります。
巻頭スペシャル対談として、宮沢りえさんを寂庵に迎えての最新トークを収録! りえさんは、かつて恋多き作家・瀬戸内晴美の半生から得度までを演じた、浅からぬご縁。3年半ぶりの寂庵で、これまでの人生、愛・仕事について本音で語りました。
また、コラムとして、「仏教の素朴な疑問」「仏教 こんな時どうする?」「仏教豆知識」を収録。
寂庵コレクションVol.1
『くすりになることば』 瀬戸内寂聴
光文社刊 定価:1,400円(税別)
31年間続いた瀬戸内寂聴さんの月刊新聞「寂庵だより」から纏めたシリーズ「寂庵コレクション」の第1弾。ここでは、仏教をはじめとした古今東西の文献を瀬戸内流に翻訳した「今月のことば」を収録。“欲望・生きる・苦しみ悲しみ・しあわせ・悟り”の5つの項目に分け、分かりやすく構成しています。
例えば、「過去を追うな。未来を願うな。今日一日を精一杯生きろ」とは、インド・原始経典『中部経典』からの一説。
その他、2002年の1年間の日記を掲載。当時80歳とは思えない寂聴さんのエネルギッシュな日々を伺うことができます。2002年と言えば、田中真紀子氏が更迭され、小泉首相が北朝鮮へ行き、「日朝平壌宣言」が調印された年です。
また、巻頭には、この秋に行われた瀬戸内寂聴さんと藤子不二雄Ⓐさんによる特別対談、「幸せな死に方」が掲載されています。
『寂聴 九十七歳の遺言』 瀬戸内寂聴
朝日新書 朝日新聞出版刊 定価:750円(税別)
愛する人との別れ、誰も手を差し伸べられない孤独、突然襲ってくる理不尽な不幸、そして老いと死。
九十七歳の今だからこそ、答えを残しておきたい。
生きる幸せ、死ぬ喜び—かけがえのないあなたへ瀬戸内寂聴が贈る心からの「遺言」。
「死んだら死にっきり、一度くらい死んでみないと損」。
人生の最終章をどう納得して生き切るか。
だれにとっても切実なテーマに、作家人生のすべてをつぎこんで真摯に答えた一冊。