トランプ大統領がG7サミット開催を検討~各国はどう動くのか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月22日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。トランプ大統領が検討を表明したG7サミットのアメリカ開催について解説した。

主要国首脳会議-Wikipediaより

コロナからの復興をアピールする狙いか~トランプ大統領がG7サミットの通常開催に意欲

アメリカのトランプ大統領は20日、先進7ヵ国首脳会議(G7サミット)について、当初のテレビ会議形式ではなく「6月中旬ごろに首都・ワシントンの郊外に各国首脳を招き、通常形式で開催することを検討している」とツイッターで表明した。これを受け、政府は安倍総理が訪米する方向で検討に入っている。実現すれば、総理の外国訪問は1月中旬のサウジアラビアなどの中東歴訪以来となる。

飯田)新型コロナウイルスで、アメリカは大変なのではないかとも思うのですが。

ホワイトハウスのローズガーデンで行われた、新型コロナウイルスに関する記者会見でのトランプ米大統領=2020年5月11日 ワシントン (Photo by Brendan Smialowski / AFP) AFP時事 写真提供:時事通信社

新型コロナの感染拡大が未だ収まらないアメリカ~各国はどう動くか

宮家)2020年はアメリカがG7サミットの議長国ですから、議長国がどこでどのように会議をやるのかを決めるのが慣習になっています。ただ、今回はコロナがありますからね。最初にこの話を聞いたときは、またトランプさんは大統領選挙のことを考えていると思ったのですが、どうやら彼は本気で通常形式をやりたいようです。いまのアメリカの状況を見ればわかりますが、トランプさんとしては、大統領選挙のこともあるから早く経済を回復したい。トランプ政権の最大の売りは経済的繁栄でしたから、できるだけ早く経済活動を再開させようとしています。しかし、アメリカは各州で状況が違いますから、州や政党によっては、再開したら「とんでもないことになる」と言う人もいれば、「何が何でも活動再開をやるのだ」と言う人もいます。こうしたいろいろな議論があるなかでのG7サミットに関する結論になると思います。ただ、トランプさんが勝手にやるぞと言っても、ヨーロッパ諸国はどうするのでしょうか。アメリカのいまのコロナの状況は、まだまだ下火になったわけではありません。ワシントンでもどこでも、危険はあります。フランスやイギリスの首脳が来るにしても、1人で来るわけではありません。閣僚がついて来る場合もあります。多くの随員もいるでしょうし、アメリカだってメディアが何百人といるわけです。日本としても、やるとなれば行かざるを得ないけれど、検疫はどうするのか、また帰った後の問題もあります。

飯田)総理が14日間の隔離をするのかということになります。

宮家)総理だけはいいというわけには行かないでしょう。私が担当者だったら頭を抱えると思います。大変なことになるでしょう。アメリカもまだ観測気球を上げているところだと思います。ヨーロッパ側がどう出るのか見ながら、彼らのやり方を参考にして、日本も出欠を決めざるを得ないと思います。

G20大阪サミット・IMC(国際メディアセンター)。利用が始まったIMC(国際メディアセンター)=2019年6月27日午前11時38分、大阪市住之江区 写真提供:産経新聞社

メディアも加わり、どこへ行っても「密」の状態に

飯田)我々は2019年にG20サミットを大阪へ取材に行きましたが、どこへ行っても人がいる「密」の状態がありました。

宮家)メディアも、「密」でない「ソーシャルディスタンス」でやるのであれば、巨大なスタジアムが必要です。キャンプデービッドにはそんなものはないから、どこでやるのでしょうね。とても大変だろうと思います。全体としてごく少人数でやるしかないでしょうから、やるとすれば、いままでとはまったく違うやり方になると思います。

飯田)メディアも絞って少人数で、とは言っても、数百人にはなります。

宮家)各メディアも競争ですからね。

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