「出前館」会長・中村利江~座右の銘「艱難汝(かんなんなんじ)を玉にす」の意味

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に宅配ポータルサイト「出前館」会長の中村利江が出演。社長就任以来、心がけていることについて語った。

中村利江

黒木)今週のゲストは宅配ポータルサイト「出前館」会長の中村利江さんです。中村さんが「出前館」の社長に就任されて以来、急成長を続けているという話ですけれども、社長として心がけていらしたことは何ですか? 

中村)「社員の方に働いていただくにはどうしたらいいか」ということを考えました。私もサラリーマン時代、部下である私が上司に相談したときに、逆に愚痴を言って返されることがあって、「何だ、この上司」と思ったことがありました。こちらが「困りました」と言っているのに、「でも、会社がこうだから」とか、「その上司がいけていない」という方が多いのです。それは絶対にやってはいけない。特に社長は会社のトップですから、いちばんポジティブでなくてはいけません。社長になったとき、「どれだけ嫌なことがあっても、絶対にネガティブなことは言わないでおこう」と決めました。

黒木)それを実践されたのですね?

中村)実践して来ました。「こんなことがあったら、うちの会社はやって行けませんよね」と言われたときも、「いや、私が考えるからもう少し待って」と。よく「なぜ、そんなに前向きなのですか?」と言われます。

黒木)中村さんの座右の銘とされているのが、「艱難汝を玉にす」という言葉なのですが、中村さんから意味を教えていただけますか?

中村)中学生のときに先生からいただいた言葉で、そのときは表面的な意味しかわからなかったのですが、「出前館」をやらせていただいて、4年目くらいで黒字になって行ったときに、このことを感じました。「辛い」と思って諦めたら成長しないですし、辛くても頑張ってまた次のことをやると、1つ1つ成長して行くということを感じていました。大変なことは世の中にたくさんあるのですが、それを大変だと放っておくのではなく、大変だからこそ自分磨きのためにやるということです。本当に自分が磨かれて、「玉にす」というところがあるのですけれども、ダイヤなどのように輝いて行くのではないでしょうか。少しは磨かれて来たのではないかと思っています。

黒木)失敗や苦しみを乗り越えたあとに成長する。成功する人と失敗してしまう人との差が出るのですね。その人の考え方でしょうか?

中村)考え方もあります。新しい事業に挑戦して、すぐに成功するということは、ほとんどありません。何かをやり始めると、絶対に失敗する。でも、そこで終われば普通の人で終わるのです。失敗したときに原因は何かを考え、その原因をつぶして次にチャレンジするということが大事なのです。自分の失敗を反省して次のプランを出し、それを実行できる人が成功する人だと思っています。

黒木)心が強くなければできませんよね。

中村)そうです。うちの社員がみんなそういうことができるように、「失敗するのが当たり前だよね」ということと、「次はどうするの?」と向かって行けるようにしています。

黒木)そういう社風でもあるのですね。心強いというか、会長がそうだから社員の方々もいいですね。

中村)そのかわり、失敗した人を横で見ていて「失敗した」と言うだけの人や、何もしない人には「もう、うちの会社にいなくていいよ」と言います。

中村利江

中村利江(なかむら・りえ)/ 宅配ポータルサイト「出前館」会長

■富山県高岡市出身。関西大学文学部卒業。
■大学在学中、学生を集めて「モーニングコール事業」を立ち上げ。
■卒業後、学生時代からアルバイトをしていた「リクルート」に就職。入社1年目でトップセールスとなり、「最優秀営業マン賞」を贈られる。
■リクルートを2年で退社。結婚・出産を経て1998年に「ハークスレイ」(ほっかほっか亭など運営)に入社。
■2001年に「出前館」の前身である「夢の街創造委員会」の取締役に就任。2002年には代表取締役社長に就任。
■出前館のビジネスモデルは面白いものだったが、開始当初は厳しい状況。しかし2005年に黒字化。2012年11月から現職。
■2020年6月12日付けで会長に就任。

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