西浦教授の予測どおり~東京都の新たな感染者数124人
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月3日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。新型コロナウイルスの影響で解雇や雇い止めになった人が3万人を超えたというニュースについて解説した。
コロナで解雇や雇い止め、3万人を超える
厚生労働省の集計によると、新型コロナウイルスの影響で解雇や雇い止めにあった人が、7月1日時点で見込みも含め3万人を超えたことが明らかになった。
飯田)宿泊業、飲食業、製造業というところが多くなっていますが、経済に対するコロナの影響は本当に大きいですね。
宮家)3万人というのはすごい数字です。しかも、被雇用者である当事者にとっては大変なことです。でも、日本に比べると、アメリカにはいま4000万人くらい失業者がいるのですよね。日本の解雇や雇い止めにあった人と、アメリカの失業者の計算の仕方がどう違うのかはわからないので、単純な比較はできませんが、アメリカの失業率は11%です。6月だけで480万人の失業者が新規で出ています。あの国は一体どうなっているのでしょうね。日本では、3万人をどう救うかを考えなくてはいけないのですけれど、向こうは桁が2つも違う。
飯田)アメリカの場合は一時解雇としてのレイオフが多いと言います。日本の雇用統計がこの間出ましたが、休業者の数が400万人くらいです。その数字を合わせると、日米あまり変わらないのかなとも言えますが。
宮家)向こうは人口が3倍ですからね。3分の1くらいとなれば、同じような感じになるのかも知れませんが、とにかく、これはいつまで続くのですかね。
3日の東京都の感染者数124人~北大西浦教授の予測が当たる
飯田)今後を考えると非常に深刻だし、2日の東京の新規コロナウイルス感染者数は107人と、また上がっています。(※編集部注:3日も東京の感染者数は124人と2日を上回り、3日連続の100人超えとなった)
宮家)私は素人なので、うまく説明できる自信はありませんが、PCRの検査数を増やせば、トランプさんも言っている通り感染者数が増えるわけです。検査は増やしてもらわなければいけない部分もあるから、それはいいのだろうと思うけれど、経済活動の自粛をあれだけ緩めてしまったのですから、新規感染者が1日100人くらい行ってもおかしくない。しかし自粛を緩めないと経済が回らないのですから、最後はどちらを取るのかという、非常に難しい判断になると思います。
飯田)北海道大学の西浦教授が、「生活を元通りに戻したら7月くらいに100人を超えます」という予言をしていましたが、それがまさに当たっています。
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