日銀景気判断引き下げ~新型コロナの影響だけではない

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月10日放送)に前参議院議員の金子洋一が出演。日銀が9日に発表した7月の地域経済報告「さくらレポート」について解説した。

日銀景気判断引き下げ~新型コロナの影響だけではない

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

日銀が地域経済報告「さくらレポート」を発表

9日、日銀が7月の地域経済報告「さくらレポート」を発表した。9つある全国すべての地域で、2四半期連続で景気判断が引き下げとなった。これはリーマンショック以来、11年半ぶり。

飯田)コロナの影響ということが言われていますけれども、経済が厳しいですね。

金子)厳しいです。報道を見ると、「新型コロナの影響で」と皆さん枕詞につけるのですが、政府や当局はそう言いたいのでしょうけれども、本当は昨年(2019年)10月からの消費増税の影響があって、その上にトッピングでコロナがかかっていると考えるべきだと思います。

飯田)もともと悪かった。

金子)もともとが悪い。例えば家計で使うお金が、消費増税をした2019年10月から2020年5月までしかデータが出ていませんが、8ヵ月連続で前年の同月と比較してマイナスになっている。特に5月は、2019年5月と比較して16.2%も減っています。とんでもないですよ。生活必需品を削るわけにはいかないのだから、プラスアルファの部分、奢侈品というか、生きて行く上では必要のない部分がドカンと減っている。しかし、生きて行く上で必要がないと言っても、旅行であったり外食であったり、そういう分野で生活しておられる方は大勢いらっしゃるわけですから。そういう生業が立ち行かなくなってしまいます。

飯田)そうですよね。身近なところでも、お小遣いを減らされて飲みに行かなくなると、居酒屋さんが立ち行かなくなる。

金子)ひどい話ですね。

飯田)こういうことが、いま至るところで起こっている。

金子)特に、名のある昔からの小さな名店などにダメージが大きくて、潰れてしまうという例が、皆さんの周りにもあると思います。

飯田)本当はそこをカバーするような、新たな補正予算が必要ですね。

金子)そうだと思います。10兆円ほど補正予算の予備費がありますけれども、予備費ですから、こういうところにすぐ使えるのです。そうすると政府の支持率も上がると思うのですけれども。

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