東京都の小池百合子知事は8月7日、記者会見し、新型コロナウイルス治療の専用病院を開設することを発表した。東海大医学部付属東京病院(渋谷区)と都立府中療育センター(府中市)の2施設で、今年2020年秋までに整備し、患者を受け入れる方針。
この「コロナ専門病院」についてキャスターの辛坊治郎は前日の8月6日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、大阪府での成功例も含め解説した。
辛坊)飯田アナウンサーは「コロナ専門病院を開設した方がいい」とずっと言っていまして、飯田アナがインタビューしたときに都知事は「すぐやる」と言ったということでしたね。病院は感染拡大期にコロナの患者を受け入れたことが知られると風評被害で経営に差し支えるということがありました。そして、受け入れ先がなくたらい回しにされてしまうことがありました。専門病院があったらコロナの人しか入っていませんので、そこにはコロナの人しか行っていない、というのがわかればその病院にとってはダメージはありません。民間の病院は無理でしょうね。どうなっているのですか。
飯田)いまのところ府中市にある都立府中療育センターと渋谷区にある東海大学医学部付属東京病院です。
辛坊)東海大学医学部付属東京病院は、民間の病院……
飯田)そうですね、私立の大学の付属なので民間です。
辛坊)よくそれを受け入れると言いいましたね。
飯田)都立病院などで対応することを東京医師会は提言の中で言っていたのですが、とりあえずのスタートはそうではありませんね。
辛坊)なるほど。吉村知事の大阪でうまくいっているのは十三市民病院をコロナ専門病院にしてここに中等症患者を全部集めるという。中等症患者とは酸素吸入が必要となっている患者です。中等症以下の、無症状や軽症の場合でも、年齢がある程度以上とか基礎疾患がある場合は中等症と同じ扱いをします。そういう人は専門病院に入れると。中等症専門病院なので、ECMOで血液を取り出して交換するとか、人工呼吸器が必要な場合などには、そこからもっと大きい大阪大学病院などに送ります。
辛坊)中等症専門病院をつくったらたらい回しはなくなります。救急搬送するときに新型コロナウイルスの感染者だとわかったときにこの手順に沿って振り分ければいいです。大切なのは、ごく一部とはいいながら突然重症化する免疫暴走(サイトカインストーム)という、自分の免疫で自分の体を攻撃したり、血管の内側がただれて血栓ができやすくなることがあります。血栓が脳や心臓に行くとと脳血栓、心筋梗塞になりますからそのときにはすぐに手当てしなければいけません。中等症患者にはかなりケアが必要ですが、このシステムならそういう体制で何かあったときに治療ができます。全体の仕組みを作り上げて大阪では幸いなことにたらい回しがありませんでした。ようやくですが、東京でもつくったのはいいことですが……
飯田)ええ。
辛坊)遅くないですか?
飯田)……そういえば……4月に……“選挙”がありましたね……
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)