うがい薬を使った方が予防効果があるの? 医師が回答
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ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」(4月23日放送)で、「うがい薬」に関して医師が回答した。
番組に寄せられた健康の疑問『うがい薬を使った場合と使わない場合、効果の違いは?』に対して、医師が回答した。
「うがい薬は口のなかや喉の殺菌、消毒、口臭予防などを目的に使用します。
うがい薬を使わずに水だけでうがいをしても、風邪などの発症率を抑える効果があることがわかっています。水が喉のほこりや菌を洗い流してくれるためだと考えられています。
ちなみに京都大学が、うがい薬を使ったうがいと、水だけのうがいを比べた面白い研究を行っています。
およそ390人を対象に、『水でうがいをする人』『うがい薬(ポピドンヨード=一般的に使われる茶色の液体)を使ってうがいをする人』『うがいをしない人』にわけて2ヵ月間、風邪の発症率を追跡しました。
その結果、『水でうがいをする人』は『うがいをしない人』に比べて、約40%も風邪の発症率が低いことがわかりました。これに対して『うがい薬を使ってうがいをする人』は『うがいをしない人』に比べて、風邪の発症率は12%低いという結果にとどまっていました。
この研究からみると、水うがいだけでも十分に風邪予防の効果はあると言えそうです」
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)