東京都は8月24日、新たに新型コロナウイルスの感染者が95人報告されたと発表した。100人を下回るのは7月8日以来となる。
こうしたなか辛坊治郎が、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)が新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けたマスク着用の指針として、5歳以下の着用は不要としたことについて、マスコミが広く伝えるべきと論じた。
辛坊)ご存じでしょうか。WHOから「5歳以下はマスクを使わないほうがいい」という発表がありました。体温調節が難しかったりするためです。この新型コロナがインフルエンザと決定的に異なるのは、インフルエンザは年齢と感染の相関関係を示したグラフでいうと、小さな子供と高年齢者と二つ大きな山が出来ます。そして両方とも、新型コロナもインフルエンザも20代、30代、10代というのは感染リスクとしては低いということなのです。しかし、赤ちゃんやお年寄りは高いのがインフルエンザです。新型コロナは赤ちゃんのところの山がありません。理由はわからないのですが、どうやらウイルスを細胞のなかに引き入れるようなシステムが赤ちゃんは薄いようなのです。だから感染しにくいのではないかという説があります。これも確かではないのですが、現実問題として赤ちゃんはほとんど新型コロナにはかからないのです。
こうしたことから考えると、5歳以下やなおかつ若年層は、基礎疾患がなければ基本は重篤化しないので「マスクはしなくてもいいですよ」とWHOが言っているということは知っておいたほうがよいと思います。なぜ知っておくべきかというと、ご高齢の方でこうした知識がないと、小さな子供がマスクをせずに歩き回っているのを見たとき、目くじらを立てて怒る人がいます。
増山さやかアナウンサー)たしかに「けしからん!」って。
辛坊)ひとりひとりに「WHOは5歳以下はマスクをしなくてもいいと言ってます」と言って回るのも大変です。この辺りはマスコミの責任として、ご高齢の方もたくさん聞いていらっしゃるラジオなど、こうした場で「WHOが5歳以下はむしろマスクをしないほうがよいと言っている」と伝えるべきです。「5歳から10歳までに関しては、個々の事例で考えたほうがよい」「10歳を越えてくると人にうつすリスクを考えてマスクをしたほうがいい」というのがWHOの基本見解なのです。ですが、WHOも事務局長があの人ですので、いままでの発表を見る限りどこまで信用が出来るのだろうかということはたくさんあります。そういうWHOだとは言いながらも、少なくとも、「5歳以下はマスクをしないほうがよいと言っている」というのは知っておいてもよいかなと思います。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)