『浅田家!』二宮和也主演 家族の絆と写真の持つチカラ

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第909回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、10月2日から公開の『浅田家!』をご紹介します。

『浅田家!』

家族とは、写真とは……普遍的な感動が、この秋、あなたを包み込む

さまざまなシチュエーションでコスプレして撮影をする、ユニークな“家族写真”で注目を集めた写真家・浅田政志。

消防士、バンドマン、レーサー、極道、ラーメン屋……など、普通の家族が全力でなりきった姿を収めた写真集「浅田家」は、思わず笑みがこぼれる1冊として好評を博し、写真界の芥川賞とも言われる第34回木村伊兵衛写真賞(2008年度)を受賞しました。

この実話をもとにしたのが、映画『浅田家!』。『湯を沸かすほどの熱い愛』で映画賞を総なめにした中野量太監督が、独自の目線で紡いだオリジナルストーリーです。

『浅田家!』

『浅田家!』のあらすじ

幼いころから写真を撮ることが好きだった浅田家の次男・政志は、写真専門学校に進学。卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを本人たちがコスプレして再現するという写真を撮影した。

その作品は見事、学校長賞を受賞。しかし卒業後は、カメラを手にすることはなく、地元でパチスロ三昧の生活を送っていた。

そんな政志が再び写真と向き合うことを決意したときに被写体に選んだのは、やっぱり家族。父、母、兄、自分自身が“なりたかったもの”や、“家族でやってみたいこと”をテーマにシチュエーションを設定。コスプレして撮影する。

それらの写真を並べて個展を開催したところ、出版社の目に留まり、写真集を出版することに。

こうしてプロの写真家としての道を歩む政志だったが、ある日、東日本大震災が発生。被災地へと赴いた政志が避難所で出会ったのは、津波で泥だらけになった写真を洗浄し、元の持ち主に返すボランティア活動だった……。

『浅田家!』

『浅田家!』のみどころ

主人公の浅田政志を演じるのは、今作で実在の人物役に初挑戦した二宮和也。自由奔放ながらもどこか許せてしまう人間味あふれるキャラクターを、圧倒的な存在感と演技力で魅せています。

やんちゃな弟を温かく見守る心優しい兄・幸宏に、ハートウォーミングな演技が光る妻夫木聡、政志の父役に平田満、母役に風吹ジュン。

この4人で構成された浅田ファミリーが、とてもチャーミング! 面白可笑しく、しかし真剣に、遊び心あふれる写真撮影に取り組む様子は、観ているこちらまでワクワクして来ますよ。

さらに政志の幼なじみの若奈役に黒木華、写真洗浄のボランティアで政志が出会う東北の大学院生・小野役に菅田将暉と、日本映画界の豪華俳優陣が集結していることからも目が離せません。

『浅田家!』

写真家・浅田政志の生き方を軸に、彼を支えた“家族”をユーモアたっぷりに描いた本作。

なぜ彼は、“家族”という身近な存在を被写体として選んだのか。そしてなぜ、“家族”を撮り続けるのか……。ひとりの写真家の人生を通じて、“家族の絆”と“写真が持つチカラ”を描き出した感動作です。

『浅田家!』

<作品情報>

『浅田家!』

2020年10月2日(金)から全国東宝系にて公開
監督・脚本:中野量太
脚本:菅野友恵
原案:浅田政志「浅田家」「アルバムのチカラ」(赤々舎刊)
音楽:渡邊崇
音楽プロデューサー:北原京子
エンディング・テーマ:THE SKA FLAMES『'S Wonderful』
出演:二宮和也、黒木 華、菅田将暉、風吹ジュン、平田 満、渡辺真起子、北村有起哉、野波麻帆、妻夫木聡
(C)2020「浅田家!」製作委員会
公式サイト https://asadake.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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