『星の子』芦田愛菜主演!“信じる”ということ、“生きる”ということ

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第916回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、10月9日に公開された『星の子』をご紹介します。

『星の子』

芦田愛菜、6年ぶりの実写映画主演作!

ドラマ「Mother」で日本中の涙を誘い、それ以降、数々の話題作に出演して来た芦田愛菜。彼女の6年ぶりとなる実写映画主演作『星の子』が、いよいよ劇場公開となりました。

「むらさきのスカートの女」で令和初となる第161回芥川賞を受賞した今村夏子が手がけた原作小説を、『日日是好日』で第43回報知映画賞監督賞を受賞した大森立嗣監督が映画化した、ヒューマンドラマです。

『星の子』

『星の子』のあらすじ

林ちひろは、高校受験を控えた中学3年生の女の子。両親と5歳年上の姉の4人家族だが、普通の家庭とは少し様子が違っていた。

もともと未熟児として生まれ、病弱だったちひろのために、両親はあらゆる療法を試すが、何をやっても効果なし。そんなときに出会ったのが、“金星のめぐみ”という“水”だった。

特別な生命を宿したという“水”のおかげで、ちひろの症状はみるみる回復。それを機に、両親はあやしい宗教に心酔して行く。家はどんどん貧しくなるが、それでも愛情をたっぷりと注いでくれる両親のことが、ちひろは大好きだった。

ところがある日、一目惚れした新任のイケメン先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親の姿を見られてしまう。そしてそれがきっかけで、彼女の心に大きな変化が生まれて来る……。

『星の子』

『星の子』のみどころ

子どもから大人へと変化して行く思春期の少女を等身大に演じた芦田愛菜は、撮影当時、ちひろと同じ中学3年生。

大森立嗣監督によると、役づくりの一環として象徴的だったロングヘアを大胆にカットしたのは、本人の意向とのこと。不遇な環境にもかかわらず、健気に精一杯生きようとするちひろを、表情豊かに体現しています。

そこにいるのは、私たちがかつて観て来た天真爛漫な天才子役“まなちゃん”ではなく、圧倒的な存在感を放つ本格派女優。その瑞々しさに、誰もが心を奪われることでしょう。

共演には、永瀬正敏、原田知世、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華といった、日本映画界を牽引する実力派俳優が集結。さらに蒔田彩珠、新音など、フレッシュな魅力の若手俳優たちの活躍にも注目です。

『星の子』

カルト宗教に傾倒して行く両親と、その家族に向けられる“他者からの目”を、思春期の少女の視点を通して描いた本作。

何を信じるか。大切な人が信じているものを、自分も信じることができるのか。少女ちひろの“信じる力”の先にあるものを、是非、スクリーンで見届けて。

『星の子』

<作品情報>

『星の子』

2020年10月9日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
音楽:世武裕子
撮影:槇憲治
照明:水野研一
美術:堀明元紀
録音:島津未来介
装飾:田口貴久
編集:早野亮
ヘアメイク:寺沢ルミ
衣装:纐纈春樹
アニメーション演出・作画:香月邦夫
アニメーション美術監督:東地和生
タイトルアート:清川あさみ 作品名「星の子」
出演:芦田愛菜、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、新音、田村飛呂人、赤澤巴菜乃、池内万作、永瀬正敏、原田知世
(C)2020「星の子」製作委員会
公式サイト https://hoshi-no-ko.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/


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